双葉文庫 餓狼伝 ： VII

著者名：夢枕獏【著】

双葉社（2014/02発売）

• ISBN：9784575506334

内容説明

格闘小説の金字塔が遂に電子化！

姫川勉対長田弘戦、その勝者に挑むべく、立脇如水と闘う藤巻十三。底知れぬ強さを見せる松尾象山。北辰館のトーナメントは燃えに燃えた。「N.Y.のカスティリオーネがおまえに目をつけた。丹波、葵流を知っているか」帰国した梅川丈次が文七に訊いた。格闘につぐ格闘! 白眉の姫川VS長田戦! 興奮のシリーズ第7弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[姉勤]

異種格闘技戦ならぬ異趣格闘技戦か。プロレスラーのような男と空手家のような男の組み打ち。ムエタイ、柔道、テコンドー。空手トーナメント大会と言いつつ、様相はカオス。彼我に怪我をさせないためのルールと言いつつ、初見殺しを認めないのが真の目的かもしれない。反則も卑怯も最後に立っていた者が勝ち、死人に口無し。それは客が許さない。どんな相手も倒す技か、どんな技も徹さない肉体か。その答えは矛盾。それを超える最適解のために、著者も格闘している。フィクションの世界と、グレーシー柔術が来訪するリアルな時代とも。

2025/12/15

[maqiso]

象山の闘いの描写が異質なの面白い。話がまとまってきたように見えたが、まったく新しい集団が現れた。

2023/08/09

[史]

決着と新風。

2022/10/12

[こうよう]

内容のほとんどが今後の展開への符石みたいなエピソードでちょっと物足りなかった。 ★★★☆☆

2024/08/21

[文麿]

Kindle Unlimited。大会が終わったら刺客に狙われる展開に。リングもいいけど路上が熱い。

2024/03/03