真人生が彩る　『　生命紀　』本棚

人生に答えを探す為、長きに渡り、放浪してきた。
此処に掲載した書名は、其の痕跡である。

しかしながら、ムダと称す放浪は終わりを告げる刹那が訪れる。

真に人生を探求する意志は、人生の黄金である。
億巻兆巻を読破すれど、限度がある。

幸い、真に遭遇する縁があった。
答えは、「　シンプル　」である。

先人先哲が、古来より繰り返し語られてきた歴史がある。

魂奥の囁き声に心耳を澄まし、意志に従い、勇気を以って進むだけである。
そう、がむしゃらに終始一貫である。

誠を以って、愛を以って、調和を為さんと。

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和書漆に魅せられて - Ｔｈｅ　ｂｅｓｔ　ｔｈｉｎｇｓ　ｉｎ　ｌｉｆｅ…

英国生まれの女性が、日本の文化である「…

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英国生まれの女性が、日本の文化である「漆」に関心を持ち、現在に至るまでのストーリーを描いたもの。
英国での生い立ちから始まり、いろんな出来事があり、その中で、日本の「漆」に魅せられていく。
日本の漆は、縄文時代より伝わる伝承文化。漆のことは、知っていたが、縄文時代より一万二千六百年もの世界最古である伝承文化であることは、初耳。法隆寺が木造建築として現存するものの、世界最古であるように。
そう云えば、木造だけでなく、漆、茶、酒、漬物、舞などと伝統ある伝承の文化や技術が日本に豊富に現存して活きている。
しかしながら、その伝統ある伝承文化の将来が、衰退する方向での流れが現状だ。
これで良いのか？
英国人が、「漆」の伝承文化を自ら発信役を担い、活動されている姿に、心奥が温かくなる。只、感謝感謝。本来なら、日本のことは日本人が為すべき責務ではないだろうか？
法隆寺も木材は、外国産が頼みになっている。国産の年輪寿命は短く、使いものにならない。だから、百年以上の年輪寿命ある木材を外国産で調達する。法隆寺クラスだと、千年クラスの檜である。
このままでいいのか？
漆も木造伝統技術なども、それを伝承すべき人材が高齢化し、廃業寸前化し、今は僅かな人材で繋げているのが、現状。このままだと、途絶える可能性もある。
日本人として、日本は？日本の未来は？遺すべき伝承は？
高齢化社会の最中にある日本は、高齢者の中にある「叡智」の遺産を忘却放棄するか、伝承するかの選択時の瀬戸際にある。
「叡智」を忘却放棄すれば、万古より伝わる伝承歴史は一瞬崩壊する。世界最古にして世界最初の国家から、世界後発の歴史の無い国家と転落することを意味する。
否！最終的に、吾は信じる。吾々自身の「叡智」を信じる。この危機とも云える状況を古来より度々打ち克って来た。そんな歴史を有する素晴らしき日本を、吾は信じる。
さあ、吾より始めよう！そして、共に素晴らしき、日本を、地球を、創って参ろう！

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和書空海入唐 - 虚しく往きて実ちて帰らん

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和書天上の歌 - 岡潔の生涯

数学者である岡潔さんの生涯を描いた評伝…

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数学者である岡潔さんの生涯を描いた評伝である。
教育心、子育心のある両親の元で産まれる。その後は、両親の意向に沿う方向で成長していく。
やがて、数学への道に歓喜を見出す展開が始まる。
フランス留学し、心友に出会い、充実した日々を過ごすが、心友が病いに罹り、帰国を余儀なくされる。
数学研鑚を重ねて、数学上での大発明に結び付いていく。
数学は素人であるので、数学上での大発明とはどのようなものかを理解することはできないが、世界中に知れ渡るのは、野口英世とか北里柴三郎とか盛田昭夫のような人物と推定する。
ここで興味深いのは、数学上の大発明を志す為に、松尾芭蕉・道元・山崎弁栄を究明していることだ。哲学なるものが、科学の展開に欠かせないのだ。
芭蕉は、日本情景を詠んだ旅俳人であり、道元は、仏教の禅派であり、山崎は、仏教の光明派である。どちらも、日本を代表する傑出した人物を選んでいる。
やがて、大発明の偉業を遂げていく。それだけでも凄いのに、戦後の日本の行方を案じ、日本そのものを究明していく。
数学から教育、教育から啓発書出版に邁進し、真の日本の為に、警鐘を鳴らし続けていく。
どのような仕事や研究であっても、「日本とは？」「日本人とは？」を問い極めて、自覚・探求していくのが本当だ。大いなる意志を、「母さん」と呼び、探求して、生成発展していく如くに。
人生とは、そうなっている。真理・使命を探求し、貢献や報恩していくのが、真なる人生である。
そして、生涯を終える最後の最期まで、潔い生き方をしていく。このような生き方をしている人物が、日本史の中に沢山在るのだ。
それらを汲み挙げて、範と尊と敬と為すのが、連綿と流れる時空での己が使命ではなかろうか！

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誠に醍醐味のある活き様が語られた書籍。…

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和書再来－山本玄峰伝

仏教における名僧の一人である。
山本…

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仏教における名僧の一人である。
山本玄峰老師は、昭和天皇がポツダム宣言受諾する前より、天皇に戦争終結を進言、その為の、戦争終結内閣に働きかけ、戦争終結に尽力させた中の一人である。
生い立ちは、出光佐三と想わせる。仏教版の出光佐三であろうか。共通して、信念溢れた型破りである。
目に不自由な面が有りながら、刻苦勉励し、遅咲きの禅僧として大成する。古来は栄えたが、現在は寂れて問題となったお寺を、次々に見事に、復興させていく。お金が沢山あるからではなく、裸一貫さながら、檀家や関係者を忽ちファンにしてしまう。そのファンからのバックアップを得て、「復興」に向けての心を一つにし、為し遂げてしまう。
昭和天皇の終戦宣言の御言葉、戦争終結内閣の進捗、各寺の仏教復興と大いに御力となるのだ。
経済方面の出光佐三、宗教方面での山本玄峰、戦争前後に尽力した昭和天皇との関わり合いなどの背景があればこそ、高度経済成長の源となっのであろう。
この劇的な物語の展開に、大いなる意志の御心が伝わる。
最後に、この書籍は、前半は生い立ちと行跡、後半は普段の活跡が描かれており、特に後半は生の息遣いが観える詳細な記述である。
補足するなら、「人生は一度きりの一回限り」である。二度目の人生は無い。仏教は、三世と称し、「過去世・現世・来世」があるが、現世の刹那である瞬間の最中にこそ、真理が在る。その瞬間に活きることこそ、最も肝要である。
されば、各自の使命は、産まれた環境・時代・家族の流れの中にある。その於かれた流れの縁の中で、「大輪の花」を「個性豊かな花」を見事に咲かせて、参ろうではないか。

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