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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
10
司馬遼太郎さんの「空海の風景」を読んだ時、2年でサンスクリットを“ついで”にマスターして、密教の伝法灌頂を受け、日本に無い仏典ばかり選び携えて帰ってくるなんて超人ではないか、と疑問だったのですが、この本で色々と謎が解けた気持ち。空海は、唐に行く前から、最高度の遣唐文化を予め吸収していた。書法は吉備真備の息子から、そして隠された師である戒明から密教の基礎を、大安寺の胡人僧からサンスクリットの基礎を学び、自らの求めるものを明確にした上で、晴れて唐へ渡った。解けていく謎と運命の符合に鳥肌たちました。2019/07/28
まふ
0
飯島氏の著作。献本を受けた。空海はよく知らないし、ということで事前に「空海の風景」を読んだのであったが、こちらは面白かったが、この本は正直言って興味がほとんど湧かない世界の話であった。読後感は、と言われても、とくになし。氏には感想文が書けない、すまんということをメールで打っておいた。ただ、飯島氏の自信に満ちあふれた、かなり肩に力の入った姿がやたらに印象に残った、というところである。とにかく何かすごいことを発見したらしいことだけは伝わった。構えてしまう文章だ。「文は人なり」というが、まさにそのとおりである。2003/12/09
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