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集英社文庫
漢詩に遊ぶ―読んで楽しい七五訳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784087460599
  • NDC分類 921
  • Cコード C0195

内容説明

いままで親しみにくかった漢詩が、すらすら理解でき、豊かな漢詩の世界が、やわらかく、たおやかに味わえる一冊。

目次

四季の情景を謳う(いくさの果てる日はいつか―岳陽楼に登る(杜甫)
くにに帰るはいつの日ぞ―絶句(杜甫) ほか)
人生の哀歓を詠む(東京本社を訪ねれば―洛中に袁拾遺を訪ねしも遇わず(孟浩然)
世渡り巧者が出世して―喬侍御に贈る(陳子昂) ほか)
恋と友情と(桃はいきいきその実は円ら―桃夭(『詩経』)
碧玉十六花ならつぼみ―情人碧玉の歌(孫綽) ほか)
酒と食を楽しむ(はじめは人が酒を呑み―酒人某扇を出して書を索む(菅茶山)
かにが泡ふくむすめがわらう―何十三が蠏を送るに謝す(黄庭堅) ほか)
惜別のうた(きみは空ゆくちぎれ雲―友人を送る(李白)
黄鶴楼をあとにして―黄鶴楼にて孟浩然が広陵へ之くを送る(李白) ほか)

著者等紹介

松下緑[マツシタミドリ]
1928~1997。東京に生まれる。幼少時より1946年まで天津、上海で過ごす。日通総合研究所で、資料室長と「輸送展望」編集長を兼務。鉄道政策、交通政策で論文を執筆。長年にわたり、漢詩の研究を続け、近代詩の世界でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

圓(まどか)🐦

2
好きな詩 「春の歌」 花咲きてうれしかるとも 花散りて悲しかるとも いかがせむ 君はいづくに ながむるや 咲きて散る花 [那珂秀穂 訳]漢詩は唐代の有名詩人程度しか知らなかったので、この本で女性詩人や宋代の詩を知ることができたのが一番嬉しかったです。

Hal

1
金のさかずきひといきに ほして返してくれたまえ 花がひらけばあめにかぜ 人はわかれてゆくものを(著者訳)(102) 于武陵の勧酒(酒を勧む)の訳だが、七五体の美しい訳文で、「戯訳」と呼んでいる。井伏鱒二の訳とされる コノサカヅキヲ受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ と比べてみると味わい深い。単行本では鱒二に倣ってカタカナ表記だったとのことだが、ひらがなのもつやさしさが自分は好みだった。別れの詩の優美さは広大な中国、そして近世以前なればこそ。2022/08/13

simasimajima

1
『サヨナラ』ダケガ人生ダ、を、さよならだけが人生か?、と、原文の味を大切にしてた、松下さん独自の戯訳がとても素敵でした。2012/01/18

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