内容説明
日本が世界に誇る大数学者、岡潔が現身を離れて二十五年。彼が全生命を賭けて訴えた日本と日本人への警鐘は、いまも鳴り響く。
目次
第1章 情緒の教育
第2章 紅萌ゆる
第3章 紫の火花
第4章 光明主義
第5章 警鐘
第6章 春雨の曲
著者等紹介
帯金充利[オビガネミツトシ]
1956年、静岡県に生まれる。1980年、東京理科大学理学部数学科卒業。卒業と同時に静岡県で高校教諭となる。現在、静岡県立伊豆中央高等学校教諭
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感想・レビュー
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どんぐり
67
森田真生のエッセイつながりで読む岡潔の評伝(2003年刊)である。『人間の建設』という小林秀雄との対談本が、いまだに記憶に新しい。岡は天才数学者である。といっても、どこが天才なのかは、数学の専門家でないとわからないし、この本を読んでもわからない。わかるのは、その生き方が数学のための生きたけったいな軌跡である。そして数学の研究に一区切りつけたあとが凄い。数学の研究から教育問題の研究、最後は人の心の研究に転換していった。→2021/05/11
MrO
1
残念ながら、もうこんな人は出ないだろうなと思いながら読んでいた。筆者と同じくらいの年代なので、岡潔さんを知ったのも同じような経緯だった。対極にあるブルバキも一斉を風靡していた時代だった。ある意味、昔懐かしく読ませてもらいました。いつかは、多変数解析を学びたいとの思いを新たにした。2015/03/18
ヌッシー
0
岡潔の人生を振り返るドキュメンタリーのような内容になっている。前半は岡潔の数学に対する姿勢や行動について書かれていて、後半は日本の文化や教育に関しての思いが書かれていた2016/08/28
konibi
0
著者:帯金充利氏、静岡の高校の数学教諭・理科大数学科卒。56年生。音楽関係本の著者として知る。触発され久しぶにに「春宵十話」とこの本を読む。 未完読 B3 WI 2014/07/04
hiraku-m
0
表紙の岡さんのジャンプ写真の撮られたいきさつもかかれている.2009/06/04