内容説明
昭和33年、安岡正篤氏60歳。多くの熱望に応えて語った待望の「易経」講話録。
目次
第1講 易とはどういうものか(序論―易学の基本概念;太極と陰陽;実例に学ぶ陰陽の原理)
第2講 陰陽は相対し相待する(易は万物の変化を捉える;易理より見た言語・文字;言語・文字から比較した東西の思想;易学の生成発展)
第3講 卦に示される人間の姿(普遍の法則をたずねる;卦の基本的な見方;上経三十卦を読む)
第4講 生々の道を歩む(開物成務;下経三十四卦を読む)
著者等紹介
安岡正篤[ヤスオカマサヒロ]
明治31年大阪市生まれ。大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業。昭和24年師友会を設立、政財界のリーダーの啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。その教えは人物学を中心として国民の各層に深い感化を及ぼし、国民的教育者として今日なお日本の進むべき方向を示している。58年12月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ビイーン
30
本書は読み易く、ついつい速読してしまいがちだが、安岡正篤の語る言葉が重く深いと感じさせる。しかし易経の8卦や64卦の象意を詳しく知りたい方は別の本を手にした方がよいかも。2019/02/11
紫羊
19
著者が講座で論述した内容をお弟子さんがまとめた小冊子を、装丁を改めて出版したもの。前半は、易の概念や成り立ち、陰陽の考え方が、後半は、限りなく循環していく生々の道筋に沿って易の卦が、わかりやすい言葉で語られている。易と不易など、自分が生きる上で心に留めておきたい人生の知恵が満載。2014/02/10
ゆうきなかもと
12
人生に困難、苦難はつきもの、それを乗り越えるには、克己心しかない。自分に打ち勝つしかない。本書を読んで改めて、千変万化する現代という時代を乗り切るには、自分に打ち勝つことが大切なことがわかった。さらに付け加えれば、信頼できる仲間を持つことの大切さも。そして、そのようなことも易経から学べるのだというのが、本書における易経解釈なのだと思う。大変、勇気をいただきました。2022/09/09
ゆうきなかもと
5
再読 簡易にして、けっこう深い。が、詳しくない。易経概論的なのが本書。安岡正篤の易経関連では最もお手軽だが、本人存命中の出版ではないためか、他の著書に対して、いまいち物足りないところがある。同じ安岡正篤の「易学入門」よりもこちらのほうがはるかにライトウエイトな入門書なのではないかと思った。2024/06/30
ダンゴ☆ルッチ
4
少しずつ読んでみた。「沢火革」の部分が印象的でした。2018/09/21