文化人類学
2013年3月現在
現象学的社会学
46判 392頁 定価2,957円(本体2,816円+税)
〈文化人類学叢書〉
アルフレッド・シュッツ 森川眞規雄,浜日出夫訳(1980) 〈978-4-314-00279-0〉
ウェーバーの理解社会学とフッサールの現象学を総合し現象学的社会学の領域を切り開いたシュッツ。本書は,彼の主著『社会的世界の意味的構成』とアメリカ亡命後の約20の論文から様々なテーマを抜粋し,彼の全体像を理解できるように編集してある。日常的な場で出会う他者とのコミュニケーションの可能性を追求し,文化人類学に貴重な示唆を与えてくれる。
イスラム社会
46判 496頁 定価4,893円(本体4,660円+税)
〈文化人類学叢書〉
アーネスト・ゲルナー 宮治美江子,堀内正樹,田中哲也訳(1991) 〈978-4-314-00554-8〉
時代の推移とともにイスラムの国々を理解する必要性は高まるばかりだが,依然として欧米や日本からするとイスラムは「謎」だ。たとえば世界の大宗教のうちでもなぜイスラムだけが,政治の分野に強大な影響力をもつのか。本書は,こうした特性の根にある文化的メカニズムを探究し,イスラム各地域に共通する動的なモデルを提示する。一級の人類学者による力作である。
創られた伝統
46判 496頁 定価4,995円(本体4,757円+税)
〈文化人類学叢書〉
E.J.ホブズボウム,T.レンジャー編 前川啓治,梶原景昭他訳(1992) 〈978-4-314-00572-2〉
古くから受け継がれてきたと思われている「伝統」の多くは,実は近代になってから人工的に創られたものだった――英国王室の華やかな儀礼式典,スコットランドのタータン文様やバグパイプ,さらにウェールズからインド,アフリカ,ヨーロッパ全般にも目を配り,「伝統」の創出がナショナリズムのイデオロギー構築に果たした重要な役割を明るみに出す重厚な歴史書。
森を食べる人々 ベトナム中央高地の先住民族誌
46判 672頁 定価6,932円(本体6,602円+税)
〈文化人類学叢書〉
ジョルジュ・コンドミナス 橋本和也,青木寿江訳(1993) 〈978-4-314-00599-9〉
現在,民族としての絶滅を余儀なくされた,ベトナム高地ムノング・カル族の村に,1年間暮らした著者による精密な記録。「資料の驚くべき豊富さと,民族学的文学とでもいうべき新しい文学ジャンルの開拓において,きわだった成果をあげている」と,レヴィ=ストロースも称賛。村で行われるさまざまな祭や儀式の細部まで描いた,貴重な民族誌。
千年王国と未開社会 メラネシアのカーゴ・カルト運動
46判 424頁 定価4,830円(本体4,600円+税)
〈文化人類学叢書〉
ピーター・ワースレイ 吉田正紀訳(1981) 〈978-4-314-00345-2〉
近代ヨーロッパ文化との接触は未開社会に何をもたらしたか。本書は,南太平洋メラネシア全域で展開された大規模な宗教運動であるカーゴ・カルト(積荷崇拝)運動と,それによる社会変化を幅広く考察する。異文化と直面した時,メラネシア人が変容する自分達の世界をどのように合理的に捉えようとしたかを明らかにし,未開社会と文明の問題を考える。
文化を書く
46判 566頁 定価6,090円(本体5,800円+税)
〈文化人類学叢書〉
ジェイムズ・クリフォード,ジョージ・マーカス編 春日直樹,足羽與志子他訳(1996) 〈978-4-314-00586-9〉
人類学のポストモダンの旗手・クリフォードらによって提出された,文化人類学に対する根底的な批判の書。デリダ哲学,文学理論,歴史学などを交錯させながら,それまで自明とされてきた民族誌の方法論,そして人類学のあり方を根底から問い直す。社会科学,文学,文化研究などのさまざまな分野においても評判を呼び,多大な影響をあたえてきた重要な著作。
人というカテゴリー
46判 552頁 定価5,913円(本体5,631円+税)
〈文化人類学叢書〉
M.カリザス,S.コリンズ,S.ルークス編 厚東洋輔,中島道男,中村牧子訳(1995) 〈978-4-314-00707-8〉
「人」や「自分」という概念は自明なように見えて,実は時代や文化によってさまざまに変容している。このことを指摘し,それは哲学や心理学の問題である以上に社会的・イデオロギー的な問題だと述べたのが,マルセル・モースだった。本書は,このモース論文をめぐって開催されたシンポジウムの記録であり,実に多様な分野の研究者たちがその展開を試みている。
象徴表現とはなにか 一般象徴表現論の試み
46判 272頁 定価2,415円(本体2,300円+税)
〈文化人類学叢書〉
ダン・スペルベル 菅野盾樹訳(1979) 〈978-4-314-00252-3〉
著者自身の調査の場である,エチオピア・ドルゼ族の文化がもつ象徴表現も素材に含め,神話から言語の文彩まで,宗教儀礼から礼儀作法の所作までを分析の対象にして象徴表現の一般理論を提出しようとする意欲的な試み。レヴィ=ストロースの構造人類学をはじめとする従来の理論の超克を企図した本書は,文化について思索をめぐらす者を啓発してやまないだろう。
聖書の構造分析
46判 272頁 定価2,835円(本体2,700円+税)
〈文化人類学叢書〉
エドマンド・リーチ 鈴木聡訳(1984) 〈978-4-314-00435-0〉
イギリスを代表する社会人類学者である著者が,『神話としての創世記』の中でとりあげた問題の延長線上に本書は位置している。聖書神話の分析に人類学的手法を適用し,独創的かつ刺激的な洞察にとんだ五篇の論文から成る。また,付録という形で,構造主義的分析方法とは何かを簡潔に述べたエイコック氏の二論文も併せて収めている。
ゴースト・ダンス アメリカ・インディアンの宗教運動と叛乱
46判 306頁 定価6,405円(本体6,100円+税)
〈文化人類学叢書〉
ジェイムズ・ムーニー 荒井芳廣訳(1989) 〈978-4-314-70138-9〉
「ゴースト・ダンス」とは,19世紀末,アメリカ・インディアンの諸部族のあいだに広まった千年王国的な宗教運動のこと。本書は,運動の展開や儀礼の詳細を直接の観察にもとづいて描き出した実地調査報告である。インディアンへの迫害とそれに対する叛乱にも詳しく触れており,アメリカがいかに成立したかを知る貴重な資料。




