内容説明
お勝がかつて奉公していた、旗本建部家。二千四百石取りのこのお家の嫡男源六郎に、嫁取りの話が持ち上がった。母子の名乗りこそしておらぬものの、実の子の縁談を耳にしたお勝は気になるが、当の源六郎はあまり乗り気ではないという。どうやら源六郎には密かな思い人がいるらしいが、その相手が思わぬ人物で──。くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る、大人気シリーズ第十二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
65
シリーズ第12弾。ごんげん長屋の住人・お勝が番頭を勤める質舗・岩木屋のお美津もお年頃。婿取りの話も出てきて、方々に話を持っていくが本人にその気がない限り難しい。長屋の周りの子供たちも何だかそわそわ。お勝の娘・お琴の事が好きらしい剣道場の虎太郎とか、料理屋に勤めるお栄が好きな源六郎だったり。この源六郎はお勝の隠された実子なので、彼女は複雑な心境。そうかと思えば質草に猫の寅を持ってきた三味線の師匠。この事情と経過を辿る結末が何とも愛おしくて好き。鰻、秋刀魚が下魚と呼ばれ、蒲焼きという調理が珍しかった時代。2026/03/26




