内容説明
ついにその日がやってきた。家族と死別してもらわれてきた天音が、以前住んでいた長屋に行ってみたいと言い出したのだ。義兄の又十郎に拒む理由はない。霊が見える又十郎と声が聞こえる天音の義兄妹が、片方の肉親の霊がいるかもしれない住居を訪れたらどうなるのだろう。恐る恐る2人は長屋に向かってみるが、どうやら何もいない様子。だが安堵も束の間、天音の親戚の家に寄ってみると、又十郎は例の嫌な気持ちに囚われ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽろん
39
家族を亡くした天音が心優しい又十郎家族に見守られて、少しづつ、心開いて来てくれて、良かった。幽霊が見えちゃう又十郎が天音のお陰でほんの少ししっかりしてきた。でも、剣呑な処には、深入りしないで欲しいな。2022/01/03
葵@晴読雨読
26
良かった〜!天音ちゃんが家族の死に向き合えて、巴屋の家族になろうとしている様子と、巴屋のみんなの優しさがいい。3巻楽しみ!2021/12/10
み
16
さくさくと♪二作目は、妹にデレデレですね^ ^第一話に登場人物の名前が変なトコがあったような、読みながら混乱してしもた。2022/12/25
小梅さん。
16
今回は、お勝さんの活躍が素晴しかった! 特に、天音の一件でのあの啖呵の迫力は最高! あんなにかっこいいおっかさんはそうはいない。 辛い事件で引き取られた天音だけど、素晴しいおっかさんに出会えてよかったね。 でも、あいつらには本当に腹が立った。 いつまでもビクビクしているがいいわ。 お勝さんは、天音と清ちゃんが簪をさした時のあのエピソードも好き。 そこ?みたいな、ね。素敵だわ。 和音のことで天音とお勝さんが出掛けたあの話も素敵だった。 2021/06/19
tomtom
15
天音の叔父家族が本当に最低で腹が立つけど、お勝の啖呵の切り方にすっきりする。ずっとあの家族は怯えて暮らしたらいい。そして天音にはお清という素敵な友達も出来たし、あんちゃんと呼んでもらえてめでたしめでたしだけど、この先どうなるのだろう。2021/11/25