内容説明
佐保の女首長・大闇見戸売が死んだ。佐保の人々は激しい嘆きにうち沈み、大闇見戸売の亡骸は、安置した殯屋と、その殯屋が起つ佐保山ごと焼き払われる。一方、大闇見戸売の姉であり、真秀と真澄の母である御影の死は、人に知られることのほとんどない、あまりに淋しいものだった。真秀と真澄は、御影が死の間際まで命がけで守ろうとした大闇見戸売とともに、彼女を弔おうとし……。真秀は決心していた。母を見送った後、自分たちは佐保を立ち去り、兄妹ふたりだけで生きていくのだと。だがその時、真澄が「最後に会って、話しておきたい人がいる」と言って、突然闇に翔り去ってしまい……!? 「滅びの子」の予言に翻弄され続ける真秀と佐保彦。その運命の行く末は? 真秀が最後に選び取った自らの行く道とは? 氷室冴子『銀の海 金の大地』<真秀の章>堂々完結! 本編のその後を綴った番外編『月がみていた』、『銀の海 金の大地 イラスト集』にのみ掲載された短編『羽衣の姫』も収録。
目次
最終章 暁に甦る(承前)
月がみていた
羽衣の姫
あとがき 氷室冴子
あとがきイラスト&メッセージ 飯田晴子
解説 萩尾望都
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
色素薄い系
3
真澄の選択って真秀が佐保彦を選んだ事で祖父の代と同じ過ちを繰り返さない為の覚悟が決まったという事だったのかな。このまま生きていたら少なからず同じ道を辿ってしまう可能性があったからそうならないようにって事だよね。何度でも甦って出会うって言っていたからこれ転生した佐保彦と結ばれるんじゃなくて真澄となの?と思いましたが解説に書かれていた「4回転生するのは決まっている」と語っていたとあったので1つずつ絡まった紐を解いていく展開だったのかもしれないですね。番外編にも出て来なかった佐保彦のその後が気になる…2025/12/15
Bks
1
最終巻。今世では妹である真秀と結ばれないと悟り、死を選ぶ真澄。直後に生まれた真秀の父・道知主の子”日触”が真澄の転生先なのかなと思わせるところで物語は終わる。兄妹が、姉妹が、愛ゆえにとった行動で歪に絡まり合ってしまった運命を清算することはできるのか。 遺作となってしまったが、2つの番外編でその後の展開の想像の種を得られるのはうれしい。2026/01/10




