集英社オレンジ文庫<br> 銀の海 金の大地 1

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集英社オレンジ文庫
銀の海 金の大地 1

  • ISBN:9784086806008

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内容説明

『なんて素敵にジャパネスク』などで一世を風靡し、多くの読者たちを魅了した氷室冴子。その90年代初頭にヒットした伝説の大河シリーズ『銀の海 金の大地』(「真秀の章」全11巻)を復刊! 2025年、月に1冊ずつオレンジ文庫より発刊していく。カバーイラストは、初版で装画を担当した飯田晴子による描きおろし。巻末には氷室冴子ゆかりの作家・文筆家たちによる解説が収録される。

舞台は大和王権が成立してまもない古代日本、湖(ウミ)の国・淡海(おうみ)。14歳少女・真秀(まほ)は、複雑な生い立ちゆえ疎外されていたが、病で寝たきりの母と目も耳も不自由な兄を支えながら気丈に生きていた。やがて彼女は自身に流れる巫王の一族「佐保」の血のため、時代の争乱に巻き込まれていくのだが――!?

「古事記」を愛した氷室冴子が全力をかけて綴った、息もつかせぬ怒濤の物語を再び――!!

目次

第一章 巫王の血脈
第二章 月が満ちるとき
あとがき 氷室冴子
解説 嵯峨景子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

128
“あのー、今から宣言しちゃいますけど、この銀金、大河ドラマです”。第1作の〈あとがき〉にそんな思いを記された作者の氷室冴子さん。当時の人たちの暮らしを描き、当時の人たちの見たもの感じたものを描いていく物語は主人公・真秀が女性としてひとつの階段を上がる中に第1作の結末を迎えます。第2作、第3作…と読んでいきたい思いが募る物語。”古代も大好き”とおっしゃる氷室さんの筆の勢いをとても感じさせてくれた物語。全編を通してそこかしこに差し込まれていく飯田晴子さんのイラストが物語世界を絶妙に演出もしてくれる作品でした。2025/09/27

海猫

82
「銀の海 金の大地」は面白いらしい、というようなことは昔、情報として知っていたが私はコバルト文庫をあまり読んでこなかったので手に取る機会がなかった。オレンジ文庫の復刊を機会に読んでみる。あとがきによるとアオリは古代転生ファンタジーだそうだが、1巻の時点では転生要素がまだわからない。作品のベースは古事記らしい。私は昨年に福永武彦による現代語訳古事記を読んだので世界観が掴みやすかった。文章が端正で少女小説特有の雰囲気も良い。ただし、ストーリーの面白さはこれからというところでこの巻は終わってしまった。次巻待ち。2025/02/17

ぐうぐう

28
待望の復刊と言っていいだろう。初期作品が単行本化されたり、研究本が出たりと、氷室冴子再評価の機運が高まる中、最後の長編小説であり未完となった『銀の海 金の大地』がオレンジ文庫から刊行スタートされるというのだから。個人的には後悔の残る作品だった。というのも、氷室冴子ファンを自称していながら、当時ファンタジーに苦手意識があったせいで、手が伸びずにいた。そうこうしているうちに連載が中断、未完のまま作者の早逝、やがて入手困難になってしまっていて、読みたくても読めない状態が続いていたのだ。(つづく)2025/02/07

よっち

26
大和王権が成立してまもない古代日本、湖の国・淡海。複雑な生い立ちゆえ疎外されていた14歳少女・真秀を主人公とした古代和風ファンタジー。病で寝たきりの母と、目も耳も不自由だが不思議な霊力をもつ兄とともに気丈に生きていた真秀が、自身に流れる巫王の一族「佐保」の血のため、時代の争乱に巻き込まれていく展開で、久しぶりすぎてこんな感じだったかなと思いながら読んでいましたが、出自次第で扱いが変わる時代に、良くも悪くもそれに翻弄されてゆく真秀がこれからどう生きていくのかまだまだ先は長そうですが続巻を楽しみにしています。2025/01/20

igaiga

16
30年以上ぶりに再読。懐かしい。挿絵すら懐かしいのだけれど・・と思ったら当時と同じ人? 昔はファンタジー苦手だったけれど、今読んでみるとすんなり読める。真秀の章しか読めないとはいえ30年前は途中で終わったので楽しみ。2025/08/04

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