集英社オレンジ文庫<br> 銀の海 金の大地 4

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集英社オレンジ文庫
銀の海 金の大地 4

  • ISBN:9784086806190

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内容説明

真澄と御影のため薬草を採りに出た草原で、真秀は刺青をした謎の男に捕えられた。彼の名は波美王。暗殺を生業とする闇の狩人だった。彼は、真秀の佐保彦への思いを「禍つ恋」だと忠告して姿を消す。一方、佐保彦の参謀・燿目は、佐保彦の命に従い、「滅びの子」である真秀たち三人を殺そうとしていた。突然燃え上がる炎に襲われた真秀と真澄。それを見た佐保彦は…!? 氷室冴子セレクション、古代転生ファンタジー復刊第4巻! イラスト、飯田晴子。巻末解説、佐原ひかり。

目次

第六章 禍つ恋(承前)
あとがき 氷室冴子
解説 佐原ひかり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

23
真澄と御影のため薬草を採りに出た真秀。様々な葛藤を抱える彼女が草原で刺青をした謎の男に捕まってしまう第4弾。暗殺を生業とする闇の狩人・波美王に佐保彦への思いを「禍つ恋」だと忠告される真秀。一方、佐保彦の命に従い「滅びの子」である真秀たち3人を殺そうとする佐保彦の参謀・燿目。突然燃え上がる炎に襲われた状況で真澄は真秀を逃すものの、燿目と真澄の術が激突した結果、新たな因縁も生まれて、真秀への想いは佐保彦にとっても一族への裏切りにも当たるわけで、なかなか前途多難な恋だけでなく状況的にも難しくなってきていますね。2025/04/15

ぐうぐう

22
滅びの子、禍つ恋……。運命という名の束縛に翻弄される真秀。古代転生ファンタジーという物語を、「コバルト」という雑誌で連載していた氷室冴子は、これを読む少女達を意識して書いていただろうことは想像に難くない。つまり、古代ファンタジーとしてではなく、現代の女性に降りかかる縛りとして真秀の境遇を感じるはずだとの意図が、氷室にはきっとあったはずだ。ゆえにこの小説は、復刊され、新たな読者を獲得しつつ、熱い支持を受けるのだ。2025/05/09

歩月るな

11
何も予想できない展開。真秀の中では燿目は鈴をくれた良い人のままなのと、真澄もそれと狙って討ったわけでもなさそう(やらなきゃやられるからな)なのが辛いし、カムビト同士の異次元バトルが衝撃過ぎる。真秀も生きる事を諦めた上で、まだ生きたいと思いなおしたり。死人に魂を持っていかれる描写が悲しくも凄まじ過ぎる。先生自らタブーなんてねえぞ、と煽っていなさるのがまた。もし子供の頃に読んでたとしても真秀が好きになってたと思うが、同世代の感覚とはまた違うのかな。佐原先生の解説が一番近い感覚かもしれない。当時であれば、だが。2025/06/24

栗山いなり

7
真秀の身に起こる波乱を描いた古代和風ファンタジーシリーズ第4巻。なんでかはわからんけどイマイチ場面の情景が思い浮かばないシリーズだなって思った(エラい事になったのは分かったけど)2025/05/17

しのぶ

3
本来ならこれくらいの分量で終わるはずだった「真秀の章」がまだまだ中盤に差し掛かった程度なわけだけど、著者の中にはいったいどんな全体像があったのだろうかと、思いを馳せずにはいられない。ざっくりとした構想だけでもいいから教えて欲しい(って、どれだけ多くの人が願いつづけていることだろうか……)2025/06/03

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