内容説明
カバーイラストは荒木飛呂彦描き下ろし! 評伝を積み重ねて描く、本邦初の本格的アジア通史全編書き下ろし。「アジア」と名指される広大な領域を、東西南北、古代から21世紀へと、縦横無尽に駆けめぐる。現代のアジア史研究の第一人者である編集委員たちと、東洋史研究の伝統を継承した人々が、古代から21世紀までを展望し、圧倒的個性を掘り起こす! 金性洙/金天海/京城帝国大学関連人物/台北帝国大学関連人物/ショウ介石(※ショウ:「将」の異体字)/胡適/毛沢東/ホセ・リサール/アウン・サン/スカルノ/ピブーン/ガンディー/モサッデク/昭和天皇/尾崎秀実/中野重治/林達夫/李香蘭/山代巴/他。
「月報」エッセイ:テッサ・モーリス-スズキ
執筆陣:重松伸司/永野慎一郎/水野直樹/樋口雄一/布袋敏博/林慶澤/周婉窈/土田哲夫/緒形康/石川禎浩/伊東利勝/中野聡/菅原由美/玉田芳史/小泉順子/菊池陽子/新谷春乃/左右田直規/今井昭夫/臼田雅之/貫井万里/吉田裕/茶谷誠一/手嶋泰伸/ 源川真希/古川隆久/瀬畑源/米谷匡史/武藤武美/落合勝人/晏ニ(※ニ:女へんに尼)/長志珠絵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
15
「世界戦争の惨禍を越えて」という巻、選ばれた人物、その切り口が秀逸だった。「韓国財閥」「在日朝鮮人史」「京城帝国大学の人々」「台北帝国大学と戦後台湾における学知・学縁の継承」など、日本の植民地支配とその後を考える上で重要な項目。各帝大で朝鮮史をどのように位置づけるか(国史or東洋史)の議論(p.114)、近代日本の学術と政治のあり方に関する指摘など、興味深い。2023/08/30
田中峰和
5
19~20世紀、アジアにおける日本の立場は複雑だ。盟主として西欧列強侵略からアジアを守るという大義を主張しても、アジアに進出して領有しては当然現地の反発を食う。中でも最もこの時代に影響力をもっていたのは毛沢東だろう。日本を追い出すための抗日戦争にはじまり、朝鮮戦争への関与などアジアから西洋先進国への抵抗へと進む。やがて彼の功績は文化大革命という20世紀最大の愚策によって恥辱にまみれる。なかでも4人組、江青の登場でさらに汚名を受けることになる。スターリンも同様、死後は名誉を維持できないのが指導者なのだ。2023/06/27
あまたあるほし
0
メンバーは面白い。韓国の財界人や京城大学の学問の系譜など。しかし、昔なら左翼、単なるソ連協力者への比重がやたらと多いのが気にはなった。2023/11/22
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