内容説明
カバーイラストは荒木飛呂彦描き下ろし! 評伝を積み重ねて描く、本邦初の本格的アジア通史全編書き下ろし。「アジア」と名指される広大な領域を、東西南北、古代から21世紀へと、縦横無尽に駆けめぐる。現代のアジア史研究の第一人者である編集委員たちと、東洋史研究の伝統を継承した人々が、古代から21世紀までを展望し、圧倒的個性を掘り起こす! 武則天/玄奘/元暁/道慈/ソンツェン・ガムポ/トニュクク/安禄山/杜甫/黄巣/サンジャヤ/シャイレーンドラ/ジャヤヴァルマン2世/マアムーン/耶律阿保機/王建/他。
「月報」エッセイ:ヤマザキマリ
執筆陣:妹尾達彦/倉本尚徳/石井公成/吉田一彦/岩尾一史/鈴木宏節/松原朗/山根直生/青山亨/松浦史明/上田新也/清水和裕/森部豊/趙仁成/李成市
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
22
唐とアッバース朝の2つの帝国を中心に。めっちゃ分厚く内容盛りだくさんなので、パラパラと読む。耶律阿保機という名前かっけえなと思ってた契丹や突厥等の遊牧民の章が面白かった。ハングルじゃないけど契丹大字小字という独自の文字を建国早々造り上げ、300年以上も国がもったんだからすごいことだよなあ。唐末期の黄巣は名前は知ってたけど、食用人間を家畜として飼い、石臼にぶっこんで兵站とする舂磨砦とはいったい…。則天武后は本邦の奈良の女帝とも被るけども、仏教が女性皇帝の正当性を担保するというのはなるほどな~と。2024/07/20
崩紫サロメ
16
人物を主題にすることで国の枠組みを超えてその時代を描けることが本シリーズの良さであるが、この巻では時代を縦断しているところもあった。具体的には「東アジア仏教の貴重を築いた僧侶・居士」で、新羅の僧。元暁を中心とし、その影響を受けた他国の僧、更には20世紀初頭の歴史家崔南善による元暁に対する評価、韓国ナショナリズムと元暁など、一人の人物を軸にすることにより、縦にも横にも展開していて面白い章であった。2023/09/20
崩紫サロメ
11
再読メモ。第一章「中国史上ただひとりの女性皇帝」(妹尾達彦)、武則天を中心とする章だが、母の楊氏が隋皇室に連なる人であり、92歳で没するまで娘を支え続けた楊氏の役割を重く評価して、「煬帝の政策は、武則天の政策の淵源」としている。また、武則天の仏教に基づく政権運営と仏教の都としての洛陽と長安の姿は、粟田真人ら倭国使節に新たな日本のモデルを提示したとしている(このとき倭国は正式に日本と国号を変更している)。易姓革命を否定する日本にとって仏教に基づく王権の登場は、願ってもない政治思想的な恩恵であった。2025/08/30
スプリント
9
取り扱っているテーマが幅広いのがこのシリーズの特徴。 国家の興亡だけでなく宗教や文化もテーマ化していることがありがたい。2025/01/12
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