内容説明
カバーイラストは荒木飛呂彦描き下ろし! 評伝を積み重ねて描く、本邦初の本格的アジア通史全編書き下ろし。「アジア」と名指される広大な領域を、東西南北、古代から21世紀へと、縦横無尽に駆けめぐる。現代のアジア史研究の第一人者である編集委員たちと、東洋史研究の伝統を継承した人々が、古代から21世紀までを展望し、圧倒的個性を掘り起こす! 尹致昊/金マリア/李載裕/魯迅/張愛玲/林献堂/カルティニ/カマラーデーヴィー・チャットパディヤーイ/オリガ・レベヂェヴァ/アブデュルレシト・イブラヒム/アブドゥッラフマーン・ハーン/ジェブツンダムバ・ホトクト8世/サアド・ザグルール/マラク・ヒフニー・ナースィフ/後藤新平/夏目漱石/柳田国男/吉野作造/与謝野晶子/平塚らいてう/伊波月城/他。
「月報」エッセイ:上野千鶴子
執筆陣:成田龍一/小野容照/井上和枝/水野直樹/布袋敏博/藤井省三/許雪姫/富永泰代/粟屋利江/帯谷知可/小松久男/山根聡/青木雅浩/松本弘/後藤絵美/鶴見太郎/姜尚中/中村敏子/比屋根照夫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
24
「人物」を切り口にすることは「近代国民国家」を一つの切り口とする歴史叙述から、幾何か解放されるのかもしれない、と思った。たとえばロシアのムスリムでオスマン帝国や日本で活動したアブデュルレシト・イブラヒム、カザン生まれだがロシア系女性でムスリム女性解放運動を模索した女性レヴェジェヴァなど「各国史」に治まりにくい人物の活動もその人脈によって章が構成されているので、自然に「越境」した描写が可能になっている。2023/04/26
MUNEKAZ
15
監修が姜尚中氏で「民族解放」とタイトルにきたからではないだろうが、初っ端から朝鮮の独立運動に関わる章が三連発。内心は違えど対日協力をする知識人、欧米のキリスト教団体から支援を受けた女性、ゴリゴリの共産主義活動家と微妙にレイヤーが異なる人物が取り上げられており、それぞれの立場の違いを踏まえて立体的に見ることができる。他にアフガニスタンの国家建設やイスラム世界の女性運動家なども、あまり取り上げられることにない話題で面白い。民主主義、女性解放、民族自決といった西洋由来の思想に向き合ったアジアの人々の姿がある。2023/05/29
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