内容説明
世代をこえて愛され続けるアニメ「まんが日本昔ばなし」が一冊の絵本に
テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」(毎日放送系・1975年1月~)
文化庁優秀映画作品賞
厚生省児童福祉文化賞(放送部門)
――美しい日本語、日本のこころの原点
《かいせつ》
これは人間に福をさずけて帰っていく、天女のおはなしです。
かぐや姫は、竹から生まれますが、月の都の人ですから、やがては天へもどらなければなりません。わが子として育てたおじいさん、おばあさんは悲しみますが、それもしかたのないことでした。
別れのときに、かぐや姫がおいていく不老長寿の薬は、昔から人びとが求めつづけてきたものです。それは未知の世界にあるもので、めったなことでは手に入らないものと思われていました。
かぐや姫が月にもどっていったあと、その貴重な品を、おじいさんが、おしげもなく火にくべてしまったのは、なぜなんでしょうね。