出版社内容情報
危険球の東尾、ケンカ野球の三原・水原の対決、繰り出される怒りのパンチ…、数々の退場事件に秘められた男たちの熱情のドラマ!
目次
東尾修―危険球と外角低目を使いわける球界の“ジキル&ハイド”氏
抉る!暴れん坊ピッチャーの巻(別所毅彦;金田正一;平松政次;江本孟紀)
張本勲と大杉勝男―“暴れん坊東映”の名をほしいままにした代表選手二人
熱血!暴れん坊バッターの巻(白仁天;岡村浩司;江藤慎一;若菜嘉晴)
三原脩と水原茂―その“宿命の対決”は最後まで観客を魅了した
燃える!暴れん坊監督の巻(藤本定義;鶴岡一人;西本幸雄;大沢啓二;近藤貞雄;星野仙一)
ジーン・バッキー―乱闘で骨折し選手生命を失つた“運命の一日”
激突!暴れん坊助っ人の巻(スペンサー;ブーマー;アニマル;クロマティ)
ファンを熱くさせたプロ野球事件史(上田監督抗議事件;阪神コーチ暴力事件;甲子園事件;広島事件;平和台事件;大阪7・25事件;ノーゲーム事件;雨天中止事件)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
8
再読→→→東尾、張本&大杉、三原&水原、バッキーなどのプロ野球乱闘史。2019/03/06
kinkin
8
今のプロ野球よりずっと個性的で、乱闘なども多かった時代。乱闘はよくないという世論もあるが、それだけチームに対する思いが強かったせいもあるのかもしれない。2014/01/19
みや
5
88年に出版された球界の暴れん坊たちのエピソード集。野球ほど通常のプレーから乱闘に急転するスポーツもあるまい。数々の暴力事件の真相を知るにつれ、審判団やファンも含め、昭和におけるプロ野球界の未熟さを痛感する。幼い頃、母に連れられ観に行ったナゴヤ球場での執拗かつ汚いヤジが懐かしく思い出される。何にせよ、若さは宝物との的はずれな感慨を覚えた。2020/02/12
びぜんや
3
東尾、張本、星野、スペンサー……昭和の野球を彩ったトラブルメーカーたちの列伝。引越しで本棚から発掘されたので再読してみました。乱闘やトラブルに至るドラマや伏線、そして当事者のパーソナリティが生々しく描かれていて、ドラマのように楽しむことが出来ます。これの平成編を作るなら取り上げられるのは清原、ガルベス、ブラウン監督とかかな~、などと妄想しつつ読了しました。★★★★☆2022/02/19
がんぞ
3
昭和62年無四球試合6試合、1試合(9イニング)平均与四球1.4(両リーグ1位)昭和43年からの19年間33無四球試合を達成。コントロールの良い東尾修は同年6,19年間に162のデッドボールという断トツ・ワースト投手でもある。昭和58年の読売との日本シリーズ第7戦、7回表、二死満塁のピンチに4番原辰徳を迎えカウント2−2から彼は頭部を直撃しかねない球を投げ、原は腰が引け次球を空振り…西武シリーズ制覇。わざとブラッシュボールを投げたのか?/乱闘の遠因には怨恨がある…/本書は東尾が麻雀賭博謹慎中の時点で出版 2017/08/29