内容説明
愛知県名古屋の繁華街大須にある寺院で、天才発掘師・西原無量たちは謎の陶製の巨大な筒を発見する。
名古屋大空襲時の不発弾の可能性があり、現場は一時騒然とするも、調査の結果、陶管の中身は刀剣であることが判明する。
胸をなで下ろしつつも、その刀剣に首をかしげる無量たちだったが、その後しばらくして陶管の所有権を主張する「板垣辰五郎」なる人物から連絡が入る。
不審な男の主張に疑念を深める無量たち。そこへ「板垣少佐は所有者じゃない。嘘をついている」と告げる別人からの電話が舞い込んだ。
謎の陶管とそれをめぐる人々に違和感を抱いた無量たちは、名古屋で出会った作業員の韓国人・ソンジュと陶管の調査をすることに。
しかし、そんな矢先、陶管を保管している作業所に、陶管を持ち去ろうと試みる侵入者が現れる。
出くわした作業員を見て侵入者は逃げ出し、陶管は無事であったが、目撃者によると侵入者は軍服を着ており、逃げ出すと煙のように消えてしまったというのだ。
謎の刀剣とそれを追う亡霊、そしてそれを狙う者たちの影。
いったいこの陶管に封印された刀剣に、何があるというのか――。
大人気発掘ミステリシリーズ第19弾は愛知編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
忍のカメケン電撃退社と無量との同居解消。混乱も収まらぬまま向かった愛知で無量たちは謎の陶製の巨大な筒を発見する第19弾。現場は一時騒然とするも調査の結果、陶管の中身は刀剣であることが判明。その陶管の所有権を主張する人物から連絡が次々と入り、違和感を感じた無量が名古屋で出会った作業員の韓国人ソンジュとともに陶管の調査をする展開で、謎の刀剣とそれを追う亡霊、それを狙う者たちの影に、古代や太平洋戦争の遺産だけでなく現代技術のセラミックまで絡めた展開は読み応えがありましたけど、忍のこれは一体どういうことなのか…。2024/09/05
Y.yamabuki
23
今作は戦時中の話から現在に繋がって…。誤解から生まれたトラブルは有ったものの、根っからの悪人は登場せず、寧ろすっきり終わって良かった。無量のライバルになりそうな新キャラも登場。忍はこれから、どうするつもり?そろそろまた古代ものも読みたくなった。 2024/09/27
うめきち
19
待望の新刊😊もう夢中になって読んだ。新しいキャラ登場でますます面白くなってきた。無量の理解者が増えていくようで嬉しい2024/07/25
秋良
18
前巻で吹っ切れた感じの忍が発掘事務所を退職するところから始まる。どうしてこの人は斜め上に突っ走ってしまうんだ??忍ロスになりながら大須で発掘したのは陶管に入った剣。不勉強なもので、昔の下水管が陶製だと知らなかった。古代、WW II末期と舞台になる時代は飛び草薙剣、戦闘機、最新のセラミックとキーになるアイテムも次々と変わる。戦争を始めたこと、終わらせられなかったこと、反省するべき点は多々あれど、じゃあどうすれば良かったのかが難しい。新登場のソンジュの扱いがどうなるのか、ここからまた1年待つのか……。2024/12/02
ねじり
10
発売日に買いに行った本屋さんに入荷がなくてなかなか手に入れられなかった。 内容は相変わらず面白い。新キャラも出てきてこれからますます楽しみになるなぁという感想。 しかし、最後よ…2024/08/11
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