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内容説明
ここは大奥。仕える女性たちの多くは生涯独身であり、猫をわが子のようにかわいがったという――。
だが御殿女中のなかで一番の実力者といわれている滝山だけは、猫を飼えないまま奥づとめを続ける毎日を送っていた。
本当は猫が大好きなのに誤解が誤解を重ねてしまい、もう猫好きだとは言い出せない境遇へと陥ってしまったのだ――。
でも大丈夫、その境遇を理解してくれる人たちも現れたから。
踊りの師匠でもある御次の照代。もとは猫嫌いだったとし。秘密の文通相手・美登。彼女たちのサポートで、滝山も上司の飼い猫・吉野ちゃんをはじめとする猫たちを愛でたり愛でられなかったりする日々を送れるようになってきたのだ。
そんな日々に新たな子猫が登場する。当代随一の人気役者と同じ模様を持つ団十郎ちゃんが大奥に降臨したのだ。
ついに滝山が猫を飼うことができるのか……と思いきやもちろんそんなことはなく、華麗に子猫インターセプトを決めたのは滝山に次ぐ切れ者と名高い小山であった。
この小山、猫の次に滝山を愛している厄介な人物なため、意外な角度から滝山の受難の日々は加速していくことになる――。
天保大奥猫溺愛コメディ、特別読み切り『こまとちび』の続編も収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムッネニーク
59
60冊目『猫奥 8』(山村東 著、2024年4月、講談社) 相変わらずゆるい。ゆるゆるなのだが時代考証をしっかりとしているので読み応えがある。不思議な歯応えの漫画。そして猫はやはり可愛い。 おまけ漫画はまさかの『島耕作』パロディ! 〈食べちゃい た〜い〉 2024/04/25
花林糖
10
ゆるく楽しい猫愛たっぷりの「猫奥」8巻。新キャラ・表使(おもてづかい)の小山、滝山も驚く猫愛の持ち主。巻末にはおまけの4コマ漫画、「こまとちび」。滝山の七夕の短冊インパクト大。2024/04/26
ふりや
7
いつも楽しみにしてるこの作品もあっという間に第8巻。わりと刊行ペースが早いのもあるけど、相変わらずまったりのんびり楽しいマンガです。基本的には猫ちゃんを可愛がる、というだけの筋なんだけど、少しずつ登場人物が増えてストーリーが動いていたり、他の動物が出てきたりとバリエーションも増えてきています。ギャグの方も爆笑するというよりは思わずクスクスと笑ってしまう感じが好き。今回も恒例の巻末おまけ4コマや、とても初々しい『こまとちび』の第2話、さらにはあの有名漫画のパロディまで!このままの調子で続いてほしい作品です。2024/04/24
こころのかおり
3
新キャラの小山、ネコチャンのオシリ嗅いでる~!実はわたしも自分ちの子のシリは嗅ぐ(笑)昔それで異常に早く気が付いて手術出来たので、無駄なことではない…と信じてるし!でもさすがに頭はくわえたことないなぁ。ますます濃い猫狂いが増えて、楽しいね2024/04/24
こぼこぼ
2
猫好きの小山登場。その可愛がり振りに滝山が引いているのが面白い。おまけの「こまとちび」第2話も味わい深い。これで完結とは残念。2024/04/24