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内容説明
大奥の万事を取り仕切る実力者、御年寄の滝山。その上司、最高権力者である上臈御年寄の姉小路さま。
二人をつなぐのは姉小路さまの飼い猫、吉野ちゃんであった──。
だが滝山はいつのまにか猫嫌いキャラが定着し、飼い主の前で猫をかわいがることができないダブルバインド状態に悶々とする日々を送っていた。
それでも自ら嫌われ者を演じることで、組織の引き締めを図る滝山。だがそのストレスを癒してくれるのは吉野ちゃん。だが吉野ちゃんは上司の愛猫。ああどうすればいいどうしたら……。依存症患者のようなループから滝山を救うのは、滝山を愛し尊敬する同輩や部下たちであった。だが彼女らのベースには「猫嫌い」という勘違いがあるわけで、滝山の悩みのサイクルはいっそう深くなるばかり。
……もうどうしたらいいんでしょうね。でも滝山はそれなりに楽しそうだから、これでいいのかもしれません。
かくして「モーニング」で今日も大好評連載中のゆるモフ大奥ショートコメディ、まだまだ続きます、第9巻刊行です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もんらっしぇ
69
なんと!数えてみれば9巻じゃと!思えば遠くへ来たものよのぅ…などと瀧山になりきりの言葉使いは疲れるのでこの辺にしてwそれにしても引き続き安定の面白さ。毎度思うことですがよくネタが尽きぬもの。勉強家の作者さん(元教員)、巻末にネタ元の本を披露してくれています。「御殿女中」三田村蔦魚。「旧事諮問録」「幕末百話」「幕末明治 女百話」などなど。手に入れられるものは試しに読んでみようと思います…ここでふと疑問が…本編は幕末の混乱~明治維新の時代まで描くのでしょうか?ちと心配に…(>_<)2025/01/06
ムッネニーク
66
147冊目『猫奥 9』(山村東 著、2024年8月、講談社) 相も変わらず猫と女中たちの大奥ライフが展開される。全く代わり映えはしないのだが、この温度感が心地よい。 『ツレ猫 マルルとハチ』という漫画とのコラボ企画を読むことが出来るQRコード付き。比べると、山村女史の猫がいかに魅力的に描かれているのかがよくわかる。 〈もしや 吉野は 滝山のことが 好きなのか?〉2024/12/05
どあら
35
妹から借りて読了。お話は面白いのに登場人物が増えて分からなくなってきちゃいました…💦2024/09/05
aisu
23
ネタがよく続くな〜。この巻も面白かったです。2024/09/02
mahiro
17
9巻になってもネタは尽きそうにない。ネコ話だけではなく、正月行事、潮干狩りなど大奥や江戸の風俗や年中行事などが描かれているのが楽しい。精姫様と蛍狩りのエピソード少ししんみりと可愛らしいが、色々あっても賑やかで和やかな大奥もあと少しでやってくる激動の時代の前の一時の平穏と今更ながら気づいてしまう。吉野ちゃんが天守台に上り大奥の建物を俯瞰する場面が好き、天守台は猫の集会定例の場所らしい。2024/08/31