内容説明
たいこもち超弦亭ぽん助は本当に死神なのか?
その幇間と遊んだ客はなぜか数日以内に非業の死を遂げる。紙問屋大松屋の若旦那が溺死。根岸肥前守たちが噂の幇間を追ってみると……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
19
2024年1月文春文庫刊。書き下ろし。南町奉行シリーズ8作目。野だいこの影、座敷わらしの目、死んだ猫の絵、黄昏に消ゆ、竹光の辻斬り、の4つの連作短編。自殺幇助、自殺教唆的な犯罪をあばく根岸班の地道な操作とひらめきと活躍が面白く楽しい。2024/02/19
イシカミハサミ
10
読む順番を間違えたかと思った。 前の巻が異色の作風で、 ラスボス感のある商人も登場したので そちらに向かって物語が進んでいくのかと思ったけれど、 すっかり元通りの作風に。 宮尾、翔ける。2024/04/23
まこ
8
坂巻に久助と懐かしい顔が再登場して、根岸さんの顔の広さは相変わらず。聞き上手で気持ちに寄り添えるも、このシリーズではお馴染みの要素だけど一つ間違えたらどうなってしまうんだろう。最近、幕府上層部の不穏な動きも出てくるが、根岸さんは関わる気ねーぞw2024/01/20
シュレッダ
5
朝飯時の友として風野さんはばっちり区切りしやすく後ひくからうっかり読みきって満足してしまう。翌日の朝飯がさびしい。うっかり現代でもあるよねこんな形の事件。
コブタ
3
幇間の超弦亭ぽん助と遊んだ若旦那が次々と殺され、ぽん助は死神幇間とあだ名される。ちょっとした巷の怪異?楽翁様の行方不明の謎やらが絡み、最後はお奉行が出張り連続殺人の謎を解く。人の心の闇を操るのは現在の闇バイトに通じるのか。2024/02/21