内容説明
渋谷村の広大な森を背負い、門には一対の犬の像。中から数十匹はいると思しき犬の遠吠えが……。「犬神の家」と噂されるその武家屋敷に迷い込んだ犬は、なぜかおかしくなるという。その近く、犬神を祭る神社「真神さま」がかつてあった場所で殺しが起き、村人が次々と行方不明に。犬神の家との因縁に根岸肥前守が迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
52
お奉行の推理も悪くないけど、同心達の格好良さが好きです2023/04/19
ひさか
21
2023年1月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。恩知らずの犬、狛犬変化、妖談すねこすり、犬の首、転生の犬、さらば神獣、の6つの連作短編。事件に絡む信仰を扱っているのだが、実に公平というか、風野さんらしい気づきと展開で好感が持てる。2023/06/02
Tadashi Tanohata
19
根岸肥前守鎮衛、ご無沙汰しておりました。今回は犬神ですか。どうも犬と小説は相性がいいようですね。「少年と犬」「ソロモンの犬」は最近の既読です。祖先の狼は神格化されて登場しますが犬は演技派のようです。そうか南総里見八犬伝も話題か。とにかくお元気そうでなによりです。またお目にかかれる日まで。んー「耳袋秘帖」は犬の耳ー? 2024/11/04
イシカミハサミ
16
今回は狂犬病の疑いと狼信仰。 このシリーズになってからでは、 いちばん外側をなぞるような、 ラストに至るまで核心がわかりにくい展開。 この展開でも一定のクオリティを保てるのが、 このシリーズのいいところ。2023/03/26
一五
13
根岸が襲われたときの、椀田と宮尾が おぉ強い。 にしても、松平定信危なっかしい奴やな2023/03/28