怪と幽 vol.014 2023年9月

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怪と幽 vol.014 2023年9月

  • ISBN:9784041125298

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内容説明

「怪と幽」14号は、特集二本立て!

特集1「奇想天外 きのこの怪」
きのこは不思議に満ちている。まず、見た目からして奇妙だ。美味しい食物として親しまれながらも、幻覚を引き起こしたり毒により死に至りしめたりする種が存在している点が不気味である。そもそも、きのこはかりそめの姿で、本体である菌糸は地下に広がり、普段は目に見えない。動物と植物のあわいで揺らめく神秘的な生態は、昔から人々を惹きつけてきた。きのこに関する神話・民話・文学は日本のみならず世界に分布している。熱狂的な愛好家がいる一方で、前号の特集「怪奇大特撮」で映画『マタンゴ』が“トラウマ特撮”として挙げられたように、恐怖の対象にもなり得た。幾つものきのこ文学を遺した泉鏡花や宮沢賢治、研究者の南方熊楠はもとより、きのこを存分に語る「キノコデー」を提唱した柳田國男まで──きのこは、お化け好きを虜にする!

特集2「幽霊と魔術の英国」
英国では、数々のお城や建築物に幽霊が現れるとされ、現在王室の面々が住まう宮殿も出るのは「当たり前」。霊の出現が観光名所としてのアピールにも繋がっている。そんな「この世ならぬ存在」との距離が地続きの国は魔術の本場でもあり、アーサー王に仕えたマーリンに始まり数々の魔術師の存在や影響が文化に色濃く現れている。英国発の魔術ファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズの勢いも止まらない。幽霊と魔術が日常に息づいているこの国は、日本の作家や読者にも大きく影響を与え魅了し続けてきた。英国の幽霊と魔術の世界に、いざ出発!

※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

37
芳賀日出男さんの写真は 煙突掃除人。みんな真っ黒けだけど 良い顔してる。今回はコロナで布団の中でしっかり読んだので 頭に入る入る(笑)京極さんの『了巷説百物語』、小野不由美さんの『営繕かるかや怪異譚』、有栖川さんの『濱地健三郎の事件簿』、 澤村伊智さんの『どこよだけ』その中で やはり不気味だったのは澤村さんの小説ですね。2023/10/03

∃.狂茶党

17
文芸誌っぽいところと、サブカルチャーぽいところと、同人誌っぽいところが混在。 編集部の人員が結構多いみたい。 第一特集はまずまず、第二特集もそこそこ、もっと長めの踏み込んだ記事が読みたいが、それはまあ贅沢ってもんだろう。 某連作短編小説がびっくりするくらい面白くない。 かなり有名な作家みたいだけどそれでいいのか。 あと終盤の記事ちょっと雑じゃないか。 結構厚みがあって読み応えはあるけど、エンタメよりも、研究とかに力入れて欲しいかな。2023/09/23

大臣ぐサン

3
久しぶりの小松和彦先生の寄稿でしたが、長期休載とのことで寂しくなりました。御身体の不調ではなくいざなぎ流の研究に集中するためとのことでほっとしましたが、健康に留意していただき、これからも後学の徒を導いていただくことを切に願います。2023/09/18

やま

0
営繕かるかや 鉄輪2023/09/10

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