出版社内容情報
大学に入学して二度目の冬。葵は家頭邸で、円生の作品の展覧会をすることになった。
なかなか良いアイデアが浮かばず、動けずいた葵だが、そんななか、京都市北区役所から
葵たち学生に「『船岡山エリア』を活性化させるための手伝いをしてほしい」という申し出がくる。
一方、清貴のところに、祇園で地下クラブを経営する敦子から、「自分の華道教室に通う生徒の婚約者の浮気調査」という、妙な依頼が舞い込む……大人気シリーズ、16弾!
内容説明
大学に入学して二度目の冬。葵は、家頭邸で行われる円生の作品の展覧会を取り仕切ることになった。なかなか良いアイデアが浮かばず、一歩を踏み出せずいる葵。そんななか、京都市北区役所から、葵たち学生に「『船岡山エリア』を活性化させるための手伝いをしてほしい」という申し出がくる。一方、『蔵』に戻っていた清貴のところには、祇園で地下クラブを経営する敦子から「自分の華道教室に通う生徒の婚約者の浮気調査」という、妙な依頼が舞い込み…大人気シリーズ、16弾!
著者等紹介
望月麻衣[モチズキマイ]
北海道出身。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞でデビュー。2016年『京都寺町三条のホームズ』が『京都本大賞』を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
129
シリーズ16作目は前後篇に分割の前編。京都愛に溢れた内容は相変わらずで京都ネタもタップリで楽しめました。冒頭から葵と香織の会話で笑わせてもらいました。香織が円生のことを『オッさん』呼ばわりして葵に嗜められまさが実はお坊さん(住職)のことを軽称したもの。京都だけでなく私の地域でも普通に使うお坊さんの呼び名なので活字になると笑えた。イントネーションが違うので耳で聞くと判別しやすいけど活字になるとややこしい。円生は確かにお坊さん(オッ↑さん↓)やわ!って初っ端から笑ったけど最後はここで終わるんか?って…。残念!2021/03/20
寂しがり屋の狼さん
92
大学に入学して二度目の冬。葵は、家頭邸で行われる円生の作品の展覧会を取り仕切ることになった。なかなか良いアイデアが浮かばず、一歩を踏み出せずにいる葵。そんななか、京都市北区役所から、葵たち学生に「『船岡山エリア』を活性化させるための手伝いをしてほしい」という申し出がくる…。(◕ᴗ◕✿)円生の展覧会を主軸に、見習いキュレーターとして、そして、学生として奮闘する葵と共に『京都ホームズ』メンバーの成長を描くシリーズ第16弾。2025/01/23
里愛乍
83
前巻の劇中劇に引き続き、今回はリアルタイムキャンペーンが企画中と、毎回新しい試みでもって楽しませてくれますね。船岡山方面はあまり出向く事は無いのですが、良い機会なので本書共々散策を楽しみました。円生がどんどん味のあるいいキャラクターになっていくなぁ…次巻も楽しみ。反面、清貴くんはホント葵ちゃんが絡むとアホになりますね!(褒めてる)くりす先生、お疲れ様でございます…2021/05/23
ひさか
83
2021年3月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ16作目。長〜いタイトルの通りのお話で、特に大きな事件が起こるでもなく、前後編仕立てにした意味あるんやろうかと思って読んでました。後編が楽しみです。2021/04/22
hiro
73
最近中国やアメリカに行ったり、有名な古典ミステリーをオマージュした作中作が登場したり、このシリーズは京都案内からしばらく離れていたように感じていたが、この第16巻では京都市北区役所と組んで“船岡山”を盛り上げたいという意気込みが感じられ、今回無事復活していた。清貴と葵は相変わらずじれったいが、以前店長に惹かれていた香織の新しい恋は、今後こそ大丈夫という予感がした。一方、ホームズが活躍しないといけない謎解きのパートは、残念ながら後編へ。コロナが落ち着いたら、是非船岡山に登って京都市内を一望したいと思う。 2021/08/28