内容説明
シリーズ累計100万部突破! 今回卯之吉は長雨で利根川がついに決壊してしまった下総国へ。そこは幕府の公領で偶然にも銀八の生まれ故郷なのだが、決壊の時、大化け物が立ち現れて火を噴いたという。「あたしは気になったものはなんでも突き詰めないと気が済まないんです」と張り切る卯之吉と内与力の沢田や荒海一家ら大勢が赴いて銀八の故郷は騒然。そして幕府の弱体化を目論む悪党の仕業とは知らず、一行に何度も危険が迫る。勘違いに次ぐ勘違いが笑いを呼ぶドラマ第3シリーズ原作本、連続刊行第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
53
シリーズ28巻め。ここ数冊はその前のシリーズと随分描かれた時期が離れているらしい。登場人物も悪役も入れ替わってしまったようだ。老中筆頭の本多出雲守が出てこなくなり、代わりに前から出ていたような顔で「甘利」という老中が出てきて、敵役信濃守も出てこない。時間が最終巻か。一体彼らは登場するのだろうか。幕府の公領を水浸しにするという悪巧みに利用される熱血の学者。将軍に日光参詣と言う浪費を吹き込む尾張徳川家付家老。北町奉行の同心。それぞれが腹に一物抱えて物語が進んでいく。2023/10/03
二分五厘
22
『名声の浮橋』世直し衆・燕二郎の暴走。世直し衆が絡むと、卯之吉が目立たなくなってシリアスな展開になってしまう。前々巻読んでないからわらからないけど、世直し五人衆ってまだ残っているのかな?『利根川決壊 化け物現る』うって変わってシリーズらしい展開のお話。徳川家の直轄領を襲う大水。尾張藩附家老の企みもあり、利根川の堤防をは次々に破壊されていく。大きな化け物の目撃談に誘われた卯之吉+いつもの一行は下総へ。一緒に行動する、無明の闇に囚われる世直し衆の親玉に放つ卯之吉の言葉が痛快。だから彼は孤独ではないのか(笑)2024/01/09
とく たま
8
世直し集に由利之丞の幼馴染みが。切ない結末に。世直し集の影の首魁が利根川を破壊。公領が水に浸かる。卯之吉の活躍があまり無い巻だけど、相変わらずのお惚け感がたまらない!そして、利根川の決壊を救った美鈴が行方不明のまま終了!次巻待ちきれない(--;)2023/08/06
ウォーカージョン
3
面白かった。やっと、卯之吉らしくなった。2023/07/13
カラヤ3
2
堤を火薬で爆破するが、それまで火薬の爆発を見た事が無かったら爆煙を怪物と間違える事もあり得るなあと思った。2024/03/30