内容説明
三年も冷夏が続いて水害まであり、江戸の町には田畑を捨てた困窮者が流れ込んでいた。そこへ火事も起きてますます世情は騒然となる。三国屋の若旦那・卯之吉は知り合った気鋭の学者・濱島与右衛門から火除け地の献策を託され、老中に建言する。その採用を事前に知った悪徳商人は、今こそ三国屋を超える江戸一の大店にならんと狡猾かつ非道な悪計を実行した。豪商の若旦那にして名うての奉行所同心、八巻卯之吉がまたしても自覚なしで江戸を救う! 春風駘蕩、ぶれない男の大人気シリーズ、待望の最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
53
シリーズ26巻め。大阪に嫁いだ卯之吉の叔母がやってくる。同心屋敷に住み着いている美鈴を嫁として徹底的に鍛えようとするが、剣以外はほとんどダメ出しの美鈴はすっかり自信喪失。そんなおカネ叔母さんのお眼鏡にかなったのは芸者でありながら算盤、裁縫ついでに小太刀も使う菊乃。さてこれはどうなるか本巻では結論でず。大水で田畑をやられた窮民たちが江戸に流れてきて彼らの救いと公共事業で防災をなすという一石二鳥の案も種々の悪党の食い物にされようとしている。この話、本巻に入りきれず。内容は続く。2023/09/30
はにこ
48
待望の新刊。あれから特に時が経った形跡はなく、いつもの愉快な?メンバー。さらに卯之吉の叔母まで加わりかき混ぜられる。美鈴が嫁になる日はくるのかしら。凶作や火事で荒れる江戸。そんな江戸に平和は訪れるのか。今回は手先のヤクザ者だけ捕まったけど、トカゲの尻尾切り。親玉は次以降に持ち越しかな。2023/08/22
ルチル
24
おカネさん、いいねぇ。荒海の親分も筋の通った侠客で好き。そして菊野姐さんは、おカネさんに認められるほど算盤もできる有能な女性。卯之さんと娶せられる羽目になるのか? ドラマをほとんど見てないので、ドラマに寄せているというのはよく分からない。確かに、あれ深川?吉原だったよね?という違和感はあったが…2023/07/17
LaVieHeart
16
数冊前からTVドラマの影響が強すぎて、原作というよりノベライズみたいになってしまっているのが、気になるし残念に思う。何だかいつのまにか、しれっと菊野さんや美鈴さんの設定変わってるし。菊野さんは吉原の花魁だったし、美鈴さんは剣の達人故に包丁捌きも上手かったんじゃなかったっけ??と腑に落ちない。 原作とドラマで違うのは受け入れられる。原作に忠実にドラマを作るのもイイ。でも、原作がドラマに寄っていってしまうのはどうなのだろう??著者は元々TV局職員だし、省エネの為?と感じてしまい、あまり面白く読めなかった。。。2025/10/26
パンダプー
16
私の好きなシリーズの良さがかわってしまったので、一旦読むのをやめます (いつ読んだのか忘れ、いつのまにか続巻でてる!と喜んでました読んで2度もがっかりしたポンコツ脳です。)電子でも紙でもかってしまった!




