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内容説明
その肖像画で生者の魂を奪い、死者の魂を蘇らせると噂のぬえの絵師の心温まるヒューマンストーリー――。大東亜戦争勃発。英二郎のもとに靖国で再会を誓った友のために絵を書いて欲しいという依頼が来た。しかし、完成した絵を友に拒否されてしまう……。桜の下で君を待つ……。生きることへの未練に苦悩する男たちの葛藤は。そして、画学校の卒業制作のモチーフに悩む義則に、師であるぬえの絵師の助言はまったくなく……悩む弟子だが。全5作品を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムコ
30
とうとう戦争に突入。千人針にたくさんの人が参加できるように鵺を描いていた英二郎だが、「戦死してしまった!」と恨まれることも。義則くんも、あまり物事を深く考えない陽キャかと思いきや、色弱で人と同じように色を識別できないハンディを負っていたりと意外な面が明らかになって、それでも周りを明るくするあの性格に好感度爆上がり😆 戦争は早く終わってほしいけど…英二郎氏やホトガラ屋さんはどうして召集されないのかな?2023/05/04
へへろ~本舗
7
激しくなっていく戦局。都合の良いことばかり公報する大本営発表。後書にも書いてあるが、登場人物の殆どが徴兵される対象(僧侶も例外ではない)なので戦争の兆しが見えてきた巻からドキドキしながら読んでいる。数年前から戦争開始前(戦時下)の空気に似てきた日本、これ以上きな臭くならないうちにしっかりと考えていかねば。2023/04/24
片雲さくら
2
義則君の成長が眩しい。ただ震災があって戦争があって、画材もなくなれば絵師の仕事も減っていく。食べることにも必死で男は徴兵されていく不安。家族や知人を失う現実。それが身近な生活って胸が痛い。2024/02/23
森 絢女
2
不穏な時代に突入した中で、それでも追求していくことはなんなのか、考えさせられました2023/04/25