内容説明
将軍となった小玉は、初日から書類仕事に忙殺されていた。信頼できる部下に恵まれ、女性初の将軍となり、しみじみ思うのは「嫁き遅れた」ということ。
そんな折、小玉と文林、ふたりとも結婚適齢期を過ぎて相手がいなかったら結婚しようか、という話になる。「きっと楽しいわよ」と笑い合ったその時は、文林が皇帝になるなどと、誰も思っていなかった。
世継ぎとして発表された文林の名前を見て、小玉は驚くが……
「紅霞後宮物語」秘められた前日譚のすべてが、ついに明かされる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
48
新刊。本編に続き外伝も幕を閉じ、これで本当にシリーズ完結。最後まで読めてスッキリ!本当に本編1巻の前日譚なので、ここまで読むとまた一巡読み直したくなる。笑 大きな展開はなく小玉将軍職就任と文林即位(&約3年の間に文林に子が生まれたりなど)が主題。…が、何より明慧と樹華の結婚裏話が衝撃!も〜〜〜明慧って何でそんなに愛の人なの!?思い出し泣きしてしまう…最後は清喜にめっちゃ笑わせてもらって締め。「こうしちゃいられん!」をこの先何回も思い出して笑えそうwどこに何をしに行ったかはここまで読んだ読者なら知っている笑2023/02/16
はなりん
25
第零幕完結。本編の始まりに繋がった。文林が軍を退役して、皇帝になり小玉に後宮入りを命じるまで。文林と謝月枝の関係性がよくわかって良かった。明慧の結婚にまつわるお話も、明慧の想いも、そして本編でのこの夫婦の小玉との関わりと最期が思い起こされ、なんかしんみりしました。2023/04/30
きょん
14
零幕完結。みんな若いせいか明るくて勢いがあるよね。謝月枝のエピソードが結構好き。2023/05/16
桜花
10
本編と同じく「あんた誰よ?」が多かった本書。残念なのは文林の女装をイラストで見たかった!そして、明慧と樹華の結婚について、そんな事が裏にあったのね。小玉、愛されてるね。これで本当に終わりなのね。ちょっぴりもやもやはしてるけど、きちんと最後まで見届けられて良かったです。2023/10/04
浮草
10
おおぅ、終わっちゃったよ、というかここから本編につながるわけだ。清喜は後宮に入るためにナニをとりに走っていったんだよね、きっと。こうして文林皇帝、小玉皇后になっていったのね、納得。樹華と明慧の出会いも読めたし、満足。やっぱり毎巻でるたびに読み返したくなる。零幕、最初から何周目かわからんけど読み返そうかな…2023/02/17