内容説明
特集 湯道へ、ようこそ
現代に生きる日本人が日常の習慣として疑わない「入浴」という行為。
しかし冷静に考えるならば、飲める水を沸かして湯にし、それに人が浸かる……
世界196カ国のうち、水道水を安全に飲める国は数カ国しかないことを鑑みれば、
これほど贅沢で感謝すべき行為はありません。
しかも日本には、全国各地に温泉という素晴らしい入浴施設が多数存在します。
まさに日本人にとっての入浴という行為は、世界でも類稀なる生活文化であり、
その精神と様式を突き詰めてゆくことで一つの「道」になるという想いに至りました。
私たちはそれを「湯道」と名付け、「感謝の念を抱く」「慮る心を培う」「自己を磨く」という
三つの精神を核としながら、日本の入浴文化を世界に発信します。
そして、様々な伝統工芸を「道具」として使用することで、職人たちの技や伝統を保護継承します。
湯道はまだ、はじまったばかり。それが何たるか……その答えは、一人ひとりの中にあります。
湯を愛する私たちの心が紡がれ、湯に浸かることが世の中の幸福量の最大化に貢献できた時、
本物の湯道が完成するのです。それは長い道のりかもしれませんが、
まずは今を生きている私たちが湯に浸かる喜びを世界中の人々と分かち合うことで、
日本の文化や魅力を世界に発信できると信じています。
プロローグ 湯道とは 湯道初代家元 小山薫堂
湯道へ、ようこそ
映画出演者たちが語る、制作の裏側、想い出の湯
劇中セットのヒントとなった、「聖地」とは?
方向性を探るシナハンから、物語が生まれた鈴木雅之(『湯道』監督)
浴室で気持ちいい極上ソングを、天才ふたりが紹介
地元の銭湯を精緻に斜俯瞰すると、日常までも見えてくる
湯に貴賎なし!この場所には、世界に誇る文化がある
ほか