内容説明
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営むお草は、朝の散歩の途中、
〈たすけて〉と書かれた一枚のメモを拾う。
折しもその日の夕方、紅雲中の女子生徒が行方不明に。
その後、家出と判明するが、では助けを求めているのは、いったい誰なのか?
日常に潜む社会のひずみを炙り出しつつ、読む人の背中を押してくれる人気シリーズ第9弾。
※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴルフ72
29
正直前作より感動は無かった。確かに「たすけて」から「うけいれて」になり解決に向かったが・・・何か文章自体が分かりづらく・・・が今回の感想かな2022/11/30
み
23
新刊棚にあったので、手に。このシリーズもうギブかなぁと感じてたのに。今作は、ほどほどのお節介でしょうか。次作は手を出さないかな?2022/11/26
はるま
21
大人気のシリーズの第9弾 購入して頂いた我が街図書館に感謝です(残念ながら最新刊の10巻は検討中とのことで)今回は、主人公の蔵書おばあちゃんが、倒れていた老女を救急車を呼んで助けることから。。なんとその家には同居する息子さんがいて、9年間も引きこもっていたのだ 草おばあちゃんはなんとか助けようと 「暗がりにとどまっていては呑み込まれる。きしむ心身をあえて動かし、別の場所へ、別の時間へと踏み出さなくては。(中略)「ともかく前へ歩くの。歩けると信じてね」〜引用 人生経験豊富な草さんの言葉に勇気づけられるね2023/03/13
nafko
18
道で拾った付箋メモに書かれた「たすけて」に、お草さんが動き出す。小さなSOSを見逃さない姿に、シリーズはじめの頃のエピソードを思い出した。久実ちゃんたちは、『雨降って地固まる』であってほしいと思う。どうか、お互いを大事にするあまり、身を引くことのないように。最新作の「薔薇色に染まる頃」は図書館予約中なので、順番が回ってくるのが待ち遠しい。2023/03/18
松本ぼんぼん
18
「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ。前橋市地元ですので読み続けています。いつもお草さんの独りよがり的な発想と行動にハラハラしてしまいます。いつも途中でこんがらがってしまいます。本作は第4章あたりまでは比較的スラスラ読めたのですが、最終第5章に入って、あれ今何の話しをしているの?ここは何処?などと既読のもの同様しっちゃかめっちゃかな状態に陥ってしまいました。私には相性の悪いシリーズです。これって、私だけなのでしょうか?2023/01/18