内容説明
累計80万部の人気シリーズ! 逃避行を続けるふたりはどこへ?
80万部突破! ヒロインは小粋なおばあちゃん
<紅雲町珈琲屋こよみ>シリーズ最新文庫
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営むお草は、愛用していた帯留を一度は売ったものの、手放したことをずっと後悔していた。
そんなある日、それが戻ってきたと連絡がくる。
さっそく東京の店に向かうお草だが、そこで、旧知のバーの雇われ店長が血痕を残して忽然と姿を消し、どうやら殺されたらしいという話を耳にする。
その後、お草は、新幹線の中で何者かに追われている母子に出会い、事態は思わぬ方向へ……。
お草さんが容疑者に!?
逃避行を続けるふたりはどこへ──
甘いだけでない、ちょっとビターな物語。
※この電子書籍は2022年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BLANCA
41
好きなシリーズですが、今回はハードボイルド過ぎる😥 小蔵屋のお草さんは、こんな危険な橋を渡らなくても…と思ってしまった。あまりのハードさに、内容が頭について来なかった。次巻はどうなるのでしょう😨2024/03/09
まるぷー
23
今回はこれまでとは違った展開だった。用事で出掛けたお草さん、出先の東京で殺人事件現場に遭遇。その後、京都に向かう新幹線の中で出会った少年がその殺人事件に関係し逃避行の手助けをする。殺人者の影に怯え、緻密な判断と思いきった行動を取るお草さんだが、とても高齢者とは思えない。小蔵屋で焼きもち心配する久実や一ノ瀬。緊迫した場面が続いた。琵琶湖から紅雲町に戻るお草さんと少年を送り届ける丹山と一ノ瀬たちの連携に圧巻。小蔵屋でのいつものまったりした接客場面が少なかったがこういう話もたまにはいいのかな?2023/10/18
まいさん
19
シリーズ10作目。今作はサスペンス調。出掛けた先で事件に遭遇し、謎の少年を守って逃避行をすることに。事情は知らなくても、小蔵屋の久美や一ノ瀬、寺田達が、お草さんを後方支援する見事な連携ぶり。いつにも増してお草さんの度胸とパワフルさに感服。2023/09/25
マカ
16
シリーズ第10弾。今回はガチでヤバイやつだった。気持ちは分かるけどお草さん、それはやっちゃダメじゃない?っていうのが多かった。無事だったから良かったものの何かあったら大変なことに・・・こんなハードボイルドサスペンスはさすがに勘弁してほしい。このシリーズはもう少し平和的な謎でいいんですよ。お草さんに無理はさせないで~。2024/03/02
sheemer
15
自分の頭の中で主人公の草が実在の茶人・半澤鶴子さんと勝手に結合してて毎回楽しんで聞き読みしているシリーズ。なんと今回は「グロリア」なんですよ。2回映画化されている、あれ。草さんがグロリア・スウェンソン。もー大変。ストーリーがダイナミックな分、人に深く入りこむのは難しいのだけれど。私にとっては楽しいシリーズです。2024/02/14