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内容説明
いよいよ始まった学生落語大会「可楽杯」。群を抜いたうまさで観客達の注目を集める朱音。こぐまの助言を受けて掴んだ、寿限無だけで勝つ戦い方とは!? 朱音の前に立ちはだかる、ライバル達の個性的な落語も明らかに――。それぞれの思いがぶつかり合う戦いの行方は…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちびbookworm
72
★4.5.第2巻から、高校生の落語甲子園的な「可楽杯」が始まり、かなり面白くなる。”落語バトル”ですね。◆3巻は過去残った者同士が競う「本選」。◆改作落語に、演劇風エンタメ落語、そしてあかねの聴かせる落語。◆演目はド定番すぎて難しい「寿限無」。役や時代背景を深く理解することで、奥に潜む普遍的な人間らしさを話す。不意に感動してしまった。◆落語、という、漫画家には難しいテーマを描く良作!2022/11/25
雪紫
49
様々なやり方で自らの「発展途上」な落語を魅せるライバル達。脇を固めるひと達も良い味を出し(「優勝するのは高良木ひかるですっ!」と何気に「っ!」を付けるマネージャーさんが特に)、そこで寿限無を自らの過去と経験を絡め昇華するのが、凄くお見事。阿良川一生の下げてから上げるの褒めてるように見せかけてけなしてるにしか見えないのはわたしの気のせい?2022/10/17
JACK
19
☆ 落語家の父を破門にした因縁の相手、阿良川一生が審査員を務める学生落語大会「可楽杯」。朱音は師匠から、「寿限無」だけで優勝してこいと注文を付けられる。果たして朱音は前評判の高いライバルたちに勝つことができるのか。落語というテーマを広く、深く、面白く、熱く描く作品。朱音の強さと客を引き付ける力、絶え間ない努力に感動。読んでよかったと思わせる傑作です。ぜひとも読んで欲しい。オススメ。2022/10/08
ぐっち
17
学生落語大会に寿限無だけで勝てとの無理難題。からしもひかるも面白いけど、あかねのふつうの寿限無に引き込まれる。どんどん次へ。2023/02/25
さとみん
15
「笑えなかった」から始まる講評は私にとって他作品で覚えのあることで頷くばかり。改作落語に劇場型落語、そして古典落語とどれも優劣はない。単に聴き手の好みに合うかどうかだと思う。可楽杯が盛り上がるにつれ朱音を始めとする登場人物の存在感が薄れてきて、ただ落語の面白さだけが浮かび上がってきた。これが作者の狙いなのか、それとも私の受け止め方の問題なのかは分からない。それでも100%お客様対応の講評が続いている中、朱音に対してどう評価するのかは楽しみ。2022/10/04