内容説明
看護とは、看護学とは何か――。
神経生理学者から看護学者へと転向した著者は、それを「人生を豊かにしてくれるもの」と考えます。だとすれば、看護のエッセンスがぎっしりと詰まった「看護学概論」は、今後、誰もが当たり前に携えておくべき“生きる知恵”といえるのではないでしょうか。
本書では、総合大学の一般教養科目に「看護学概論」を位置づけ、医療・看護に馴染みのない学生たちをも惹き付けた講義の実際をご紹介します。“濃い目に味付け”したという授業の展開例は、看護関係者の参考書としてだけでなく、人々の「学び」について考えるうえで、魅力的な読みものになっています。
目次
はじめに
なぜ、一般教養科目に「看護学概論」か
・「看護学」との遭遇
・四大教育の名門で学んだ幸運
・学友に見た看護学教育の威力
果たして、今どきの大学生は「看護」を認知したか
・一般教養科目で開講、「実学」のススメ
・メインディッシュを濃い目の味付けで
・どんな人生が幸せか
・「目」と「手」と「あたま」で吸収する
・「看護学概論」が賞をもらってしまった
すべての人々に看護学のエッセンスを
・他学部生への講義から得たもの
・「看護学」をもっと、社会へ伝えたい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ノllロ
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看護学〈Nursing〉の重要性と魅力を情熱的に語る。WHOによる健康の定義─肉体的・精神的・社会的にすべてが満たされた状態〈well-being〉にあること─を紹介し、看護学は「人間の健康現象を取り扱」い、「対人関係理論」「コミュニケーション理論」「ケア技術」などの学際的「人間学」を盛り込んだ「実践科学」であると。看護学生たちの「人間的成長ぶり」を目の当たりにした著者は、看護学は「すべての人が生きていくための必須科目」「『人が人として身につけるべき教養』なのではないか」と主張する。看護学を学びたい。2020/09/01
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