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内容説明
何者かによって
”球”がこの地上に投げ入れられた。
情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。
ある日、少年と出会い、そして別れる。
光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。
これは自分を獲得していく物語。
平和な筈の現代に巣食っていたノッカー。それはフシの身の回り、学園内にも及んでいた。戸惑うフシはノッカーに寄生された人々を救うべく苦心するも打開策は乏しい。そんなフシを尻目にノッカー達は更なる計画を進めようと現代に「人間」として生まれ変わったサトルこと観察者へとその触手をひっそりと伸ばしていた…。そしてノッカーとの戦いの過程で明らかになっていく、ミズハへと連なる守護団当主一族の宿命。これは生の苦しさと対面する物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
52
ノッカーたちの言う事が、いちいち信じられない。そして“生きていたくなかった人間”たちの想いがフシを困惑させていく。フシが人間に近づくにつれ、人間が内在する矛盾がフシを苦しめていく。純粋過ぎるが故の葛藤。正しいことをしている筈なのに、間違っているのかもしれないからブレてしまう決意。第二部は本当に歯がゆい。人気は翳るかもしれないが、これはこれで面白い。理想だけでは成り立たない現実との矛盾の迷宮。答えは出るのだろうか?2021/08/23
なつみかん
10
〝生きる〟ことの難しさなのかな?この現代編のために先の第一章はあったのだろうね。にしてもよく分からない。また最初から通して読むか。2022/08/08
毎日が日曜日
9
★★★★ フシに足りないものは人の機微。2021/08/18
insfeld
8
【2021/08/28読了】2021/08/28
geki
7
ミズハを通してノッカーと対話するフシ。ノッカーは、共存を目指すと言いながら、人の肉体と精神を支配しようとする。それが、許せないフシ。しかし、抗う術もないし、とどめを刺そうとして躊躇してしまったことも。答えのないフシは、かつてノッカーに支配されたみもりに会い、複雑な思いに直面するが、家族の安らぎを求め、家路に付く。果たして、フシは、安寧を得られるのか?2021/12/27