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内容説明
何者かによって
”球”がこの地上に投げ入れられた。
情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。
ある日、少年と出会い、そして別れる。
光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。
これは自分を獲得していく物語。
レンリルの街をめぐるノッカーとフシ達の戦いは遂に終局へと差し掛かる。防衛側に優勢だった戦況も束の間、カハクの左手が裏切りの末にフシを幾度なく殺したことで、かつてない危機が街に訪れる。フシを助けるべく現れたマーチがそこで見たものとは。そしてボンの頭をよぎる、逆転の秘策とは──。ひとつの時代に終わりが訪れようとしていた。不滅のあなたへ 第1部「前世編」完結。これは巡る生命の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
54
半泣きになりそうな冒頭、マーチの慟哭。こんなにも、ちっちゃな母性の真摯な想いが、ボンに乾坤一擲の賭けを促す。そしてボンの死者(現世に留まりたいと願った者たち)を見て感じとれる能力を得て、原初状態にまで戻されたフシの回帰。フシの存在定義って、今まで出会った人たちとの触れあいだったんだな、と再理解させられる。そして甦る仲間たちとの共闘と勝利。その後の物語。フシを愛し囚われていたカハクの悲劇の終わり。優しいだけじゃない、それぞれの決着。グッときた!きたけど・・・前世編終了、次は現世編て・・・。2020/01/17
トラシショウ。
26
「・・・わるいわ・・・わるいわよ・・・生きることはうばわれちゃだめなのよ!なにがなんでもだめなの!!」。積読消化。大群で襲い来るノッカーとフシの元に集うボン達との最終防衛戦を描くレンリル編の結末。先に一度はカハクの中のノッカーにより奪われた記憶と力の回復をどうするのか、と言う窮地を描いておく事で、クライマックスでの知り合って交流した人々の全てを「記憶する」、と言うフシの身体のギミックを最大限に活かしたカタルシスが素晴らしい。今巻でまさかの「前世編」完結、そして次巻からの「現世編」へ(以下コメ欄に余談)。2021/02/09
レリナ
26
第一部完。フシは戦いを終え、眠りにつく。そして物語は現世編へ。終わりはゆったりと静かに終わった印象。現世編でどのような話になっていくのか、楽しみ。マーチやグーグー達の活躍を見られたのは、良かった。最後まで不思議な生命の物語を見ていた気がして、壮大な世界の一つの物語が終わり、再び始まる。アニメ化が決まり、フシ達の動く姿を見てみたい気になった。現世編はどんなフシの活躍が見られるのか、楽しみ。ここまで読んでこれて、良かった。キャラ、世界観の深みを感じられた、本作。新章に大いに期待。2020/01/18
なっぱaaua
16
あぁ、こういう結果になったのか。グーグもマーチもフシに出会った皆も幸せであったといえばそうでもないけど、何だか皆が腹落ちして納得できた気がするんだよね。カハクの気持ちが切ないし、ボンの最期もこれで良かったのかと思わせる。いやこれが最善だったのだ。そして現世編へ。いやいやこれ、今までの話は長い長い前振りだったのか。何だか裏切られた気分でありながら、次に示す現世で何が起こるのか物凄く期待にワクワクするのだ。そんな展開、凄くないですか。次巻も楽しみです。2020/03/18
毎日が日曜日
15
★★★★ 第一部完的な?2020/01/18