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内容説明
何者かによって
”球”がこの地上に投げ入れられた。
情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。
ある日、少年と出会い、そして別れる。
光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。
これは自分を獲得していく物語。
レンリルの街をめぐる攻防戦から数百年。時は移ろい、ノッカーの脅威の去った時代。かつてのフシと仲間たちの戦いは今や”伝説”となり、人類は平和な世を謳歌していた。そんな時代に再びフシは目を覚ます。人も、物も、あらゆるものがかつてと違う。道路を走る車、空にたなびく電線、煌めくネオン。彼は新たな時代で、何を見て何を感じるのか──。これは変わる時代と変わらない心の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
77
現代編。長い時間を経て、ノッカーのいない平和な世界を作り上げたフシ。平和な時代を生きてもらうよう、死んだ仲間達に再び生を与えるフシ。ふとしたことから、変異し共生を選んだノッカーに気付かされるフシ。ノッカーが共存するならば世界は平和なのか。歪な平和ではある。また、マーチやグーグー達を学校に通わせるが違和感が大きすぎる。最後のテーマは愛。フシは仲間への想いはあるが、愛は芽生えなかったか。理解するのには繰り返し読む必要があるのだろう。私の読解力では理解に苦しむ内容だった。果たして作者は何を訴えたいのだろう。2021/01/05
眠る山猫屋
46
ノッカーのいない平和な世界のはずだったのに・・・。カハク(の血族)は嫌いになれないなぁ。身近にいたら友達にはなれないが、フシ(が人間になっていく)の物語には必須な成長を与えてくれるから。フシが前世(笑)で獲得し切れずにいた“愛”の概念の一側面を理解・獲得するために、ストレートな(それでいて歪んだ)愛情をぶつけてくる存在、それがカハクの血筋。そこに深化してしまったノッカーの存在が邪悪に絡むと・・・フシは理解して包容できるのか?今生のノッカーは、おそらく滅ぼす事は出来ない存在になってしまっているから。2020/12/25
トラシショウ。
19
「何だそんな事か。平和な筈の世界にただ一人不幸な女の子がいるんだ、君が寝るまでおれは安心して眠れない・・・」。積読消化。混濁した記憶のままに母を殺めてしまったミズハを匿ったフシ。気遣い、諭し、傍にいてやり宥めた彼がそっと彼女の家を訪れると、そこにはまだフシが生き返らせていない筈のミズハの母がいた。変わり果てた姿の「観察者」と再会したフシは彼から世界とノッカー、そしてかつての自分達の戦いの真の勝敗を知る。だいぶ読み味が変化してきており、どこへ行きたいのかの判断が難しい。面白いけれども(以下コメ欄に余談)。2021/12/02
なつみかん
12
〝現代編〟になってフシは何処へ向かうのだろう?続きが待ち遠しい、と言うほど積極的ではないけれど気にはなっている、次巻へ!2022/06/03
せの
8
黒い人、フシとその仲間が羨ましくなったのかな ノッカーはなかなかのおぞましさ。2021/04/28