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内容説明
何者かによって
”球”がこの地上に投げ入れられた。
情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。
ある日、少年と出会い、そして別れる。
光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。
これは自分を獲得していく物語。
平和な筈の現代に巣食っていたノッカー。それはフシの身の回り、学園内にも及んでいた。戸惑うフシはノッカーに寄生された人々を救うべく苦心するも打開策は乏しい。そんなフシを尻目にノッカー達は更なる計画を進めようと現代に「人間」として生まれ変わったサトルこと観察者へとその触手をひっそりと伸ばしていた…。そしてノッカーとの戦いの過程で明らかになっていく、ミズハへと連なる守護団当主一族の宿命。これは生の苦しさと対面する物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
50
フシは戸惑いながら成長している。ただ、マーチ以上に人として生きてきた歴が無いから、周りからの期待に添えないし、困惑してしまう。まして神のような力を持っているのだから・・・。生き返らせた大切な人々が、それぞれの道を歩きだした時、寂しさと喪失感に引きずり廻されても最後には乗り越えたフシには、やっぱり背中を推して方向を指し示してくれる仲間がいた。メサールやボン、グーグーとトナリ。苦難の人生を終えた彼らは助けるべき存在からフシを支えてくれる存在だった事に、フシはようやく気がついた。そして問題児ミズハの最悪の選択。2022/02/21
ネギっ子gen
35
フシは思う。<ノッカーが無差別に命を奪わなくなった世界でノッカー自身が言ったこと。“死に急ぐ人達にノッカーは住みつく”。このことが気がかりだった。これじゃまるで、この世界が平和じゃないからノッカーがいるみたいじゃないか。なんで死にたいなんて思うんだろう>と、不死である彼は。そして、様子がおかしいフシのことを気遣い集まった仲間の前で、彼は訴えるように、呻く如く言う。「皆、おれを置いて、死なないで…/おれを…嫌いにならないで」と。あの、“人の感情”というものを理解しなかったフシが、こんなことを言うように……。2022/05/24
なつみかん
9
こうなってくると、結末がどうなるかが興味の中心、もしや第3章で未来の世界、フシは過去あるいは別次元の世界に〝球〟を投げ入れるのかな?ループする・・・輪廻?2022/08/28
毎日が日曜日
9
★★★★2022/02/20
みのにゃー
8
フシは人間ではない。そのことに今更ながら気が付いたフシ自身の戸惑い。フシは何の為に生み出されたんだっけ。その目的すら忘れてしまった。現代に再び甦ったキャラ達は、今を懸命に生きながらフシを大切にしている。心が締め付けられる。2022/03/18