内容説明
オスカーの呪いも解かれ、契約終了まであと三ヶ月。自分の心に迷うティナーシャの前に、新たな魔女の刺客が現れる。「呼ばれぬ魔女」レオノーラの狙いは、契約者であるオスカーの方で――。国を巻き込んでの魔女と魔女の苛烈な衝突、一つの時代が終わる激動の第三巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
38
オスカーの呪いも解かれ、契約終了まであと三ヶ月。自分の心に迷うティナーシャの前に、契約者であるオスカーを狙う新たな魔女の刺客「呼ばれぬ魔女」レオノーラが現れる第三弾。何というかオスカーさんは人外じゃなかったんだな…とか思った今回の窮地でしたけど、煮え切らなかったティナーシャさんの鈍さがここまでとは思いませんでした(苦笑)でもその幸せの日々は束の間で、ティナーシャさんを救わずにはいられないのがオスカーで、どんな状況でもブレないそのありようがとてもらしいなあと思いつつ、もうひとつの物語の新展開も期待してます。2019/09/14
はつばあば
36
これはまたとんでもない本に出会ってしまいました。ティナーシャとオスカーの前に最後の魔女が登場しましたが、そんなのティナーシャにとっては屁じゃない。読み手の私だってそんなのに慌てやしません。やっと!やっと結婚した二人なのにオスカーったら( ;∀;)。400年前のティナーシャが可哀想だからって運命を書き替えたら・・オスカーとティナーシャはどうなるの?。2巻読了後ここで終わってもいいかなぁと思っていましたが白紙に戻りました。今更引けない叙事詩もの。ラーマーヤナ・二―ベルゲンの歌が思い出され4~6巻注文しました2021/11/28
わたー
23
★★★★★傑作。読み終わった後の、この感情をどう処理していいのかわからない。ティナーシャがようやく自分の想いに気づき、見ているこっちが恥ずかしくなるほどイチャついて、数多の苦難を乗り越えてようやくゴールイン。これでもか、これでもかと投入される甘々なやりとりは、彼女の過ごした400年と彼らと歩んだ1年間の結晶として、心地よく読ませてもらった。それだけに、全てをひっくり返す展開と、彼女の哀しみ全てを取り除こうとした彼の愛の重さに言葉もでない。続くact2で誰もが思い描く最高のラストをお願いしたい。2020/05/14
kitten
20
図書館本。UnnamedMemory、act1の最終章。2巻を読んでからだいぶ時間が空いてしまったので、内容を思い出すのに時間かかった。とにかく、ティナーシャかわいい。無謀にも塔まで行った子供たちとの触れ合いがよいと思った。そして、衝撃のラスト。いつまでもこの二人の夫婦漫才を見ていたかったけど、そういう訳にはいかないのね。評価、星3. 4巻はもう発売されてるのかな?2020/01/23
真白優樹
17
契約終了まで残り三か月、ティナ―シャが自身の想いに迷う中、オスカーを狙う新たな刺客、魔女のレオノーラが襲来する今巻。―――永遠を誓いし絆の果て、二人を待つのは希望か絶望か。 刻一刻と減っていく二人の時間が心を急かし、本当の意味で向かい合った先に嵐は迫る。第一章完結巻となる、最後にして最初の双方向との甘さと全てをぶつけ合う先に哀しき結末の待つ戦いが待っている今巻。どうか心して読んでほしい、最後に想いは裏切られ、だけど再び希望を抱くことになるから。第二幕、最高の結末は待つのか。 次巻も早く読みたいものである。2019/09/16