内容説明
「その時は――魔女〈ティナーシャ〉を殺すさ」
契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵攻を企てて……。その時、オスカーとティナーシャの選んだ道とは――大陸の完全支配をもくろむ巨大魔法と王剣の剣士の、熾烈なる戦争の火蓋が切られる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
38
400年前のティナーシャの婚約者が現れた。あの腹割き男かと虫唾が走る。が、ティナーシャは彼の元へ。おいおいオスカー大丈夫?と心配するも、なにも婆が心配する事がないほど二人の結びつきは強い。この二人の年齢差400歳程なんですが子猫とほたえる少年かと思うくらい可愛いオスカー。それでいてこの少年いえいえ青年なんですが王らしくなってきました。3巻まで購入してあるのですが・・来月には4巻目と5巻目購入しなくちゃ。めっちゃ分厚い本ですが読みだしたら止まりません2021/11/27
よっち
37
オスカーと共に過ごすティナーシャの前に現れた古き魔法大国の血を継ぐかつての婚約者ラナク。彼女を王妃として新たに国を興し大陸全土へ侵攻を企てる第二弾。いい感じになってきた矢先の急展開にビックリしましたが、居場所を変えても彼女らしさは失われてなくて、オスカーがそのままでいるわけもなくて、その揺るぎない信頼感と阿吽の呼吸がとても素敵でした。各地で新たな伝説を生み出してゆく破格の最凶カップルは、自覚はなくともお互いが特別でかけがえのない存在になりつつあって、もどかしくもニヤニヤしてしまう二人の今後が楽しみですね。2019/05/17
しぇん
26
KindleUnlimitedで。魔女の過去話が始まってこれは大きな話になり、一巻費やすのかな?と思ったら、割とあっさり解決してしまって驚きでした。未だ結婚を了承してない関係ですが、やってるいちゃつきはどう見てもカップルですね。後は呪いをかけた魔女がまだ出てこないのが伏線になってるのかなと思ってますが次で一応の結末ということは出てくるんですかね?2023/12/24
陸抗
21
ティナーシャが400年間生き続けやっと目的の人物と会えたとき、オスカーの元を去り、過去に捕らわれてしまうかと心配だった。けれど彼女はどこまでも、王としての使命を果たそうとする魔女だった。目的を果たしてからは、比較的穏やかな事件解決の話が多く、ティナーシャとオスカーもなんでこれで恋人じゃないとか言えるかな。2020/01/09
わたー
20
★★★★★ティナーシャを魔女にした元凶にして、彼女が400年もの間探し続けていた元婚約者ラナクの登場と、彼に付き従うティナーシャという最悪の幕開け。1巻でオスカーとティナーシャの関係を見せつけておきながら、読者を絶望の淵に叩き込まんとする展開に胃がキリキリと痛んだ。ただ、カラクリが分かってからは安心して読めたし、後半は、前半のシリアスを払拭するかのように、甘々な描写多めだったので良かった。2020/05/14