内容説明
「さあ、思考会議を始めましょう」
外部者の呪具と、どこかに生まれ直すであろう夫を探して旅をするティナーシャは、久しぶりに戻った魔法大陸で不思議な行方不明事件に遭遇する。大陸のあちこちから思考委員として何人もの人間が同時に攫われ、帰ってこないというのだ。
水の魔女カサンドラの助けを借りて、ティナーシャは一人事件の解明に挑む。そこには世界滅亡回避のために話し合いを繰り返す呪具が待っていた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
外部者の呪具と、どこかに生まれ直すであろう夫を探して旅をするティナーシャは、久しぶりに戻った魔法大陸で不思議な行方不明事件に遭遇する新章第5弾。大陸のあちこちから思考委員として何人もの人間が同時に攫われる事件の解決に挑むティナーシャ。そして奪われた力を取り戻すために鳥籠の歌わぬ鳥となったティナーシャと帝国少佐アルファスとの邂逅。懐かしい人との出会いと別れもなかなか印象的でしたけど、別離からの再会を何度も繰り返しながら使命を果たしてきた2人の何とも言葉にするのが難しいこのかけがえのない関係性も良かったです。2025/01/17
bluets8
8
ティナーシャが仲間を集めて呪具と対峙する『円卓の魔女』と、檻中大陸でオスカーの生まれ変わりを見守る『鳥籠の女』の二編構成。今回はオスカーがほぼ不在。『円卓の魔女』は幾度もの生まれ変わりと永い生で精神が擦り切れてきているティナーシャを、人へと繋ぎ止めようとするルクレツィアとラヴィニアの様子が優しくも悲しい。『鳥籠の女』は最愛の人を取り戻したい欲求と呪いから解放できる状況とで葛藤する姿がもどかしい。ティナーシャの精神状態でも、話の内容でも終わりを強く意識させられる寂しさが強い一冊だった。2025/01/27
ARI
4
アルファスさんのあまりに鋭いド正論パンチに対する共感の頷きがマッハで首が痛くなりそうです。「人の話を聞かない。何も話さない。独断専行が過ぎる。結論ありきで質問して、形式だけ整えたらすぐどっかいく。落ち着きがない。分かっているなら何とかしろ。」全くその通りすぎる。今回は前半後半両エピソード通じて、悠久の時を生きる彼女の複雑な想いにフォーカスされてたからこそ、そういうところに関しては「やっぱりこの子なにも変わってねぇな」と思えて、そこをズバッと言ってくれて大変嬉しかったですね。2025/02/12
色素薄い系
3
今回は基本ティナーシャが1人で立ち向かう感じでしたので次回はオスカー単独が多いのでしょうか?と言っても逸脱しても変わらず有り続けてくれる存在が協力してくれる事で頼もしさもありました。1人の魔女の終わりは寂しくもありますが本人が満足そうで良かったです。後半はアルファス同様ティナーシャが何をしようとしているのか分からない不可解さもありました。オスカーが人としての生を全うできるならそれでも良いと思っていたティナーシャに最後まで共にと選択したアルファスはやはり力を奪われていても残っているものはあったのだなと感じた2025/04/04
凜音
3
読了2025/01/17
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