内容説明
「先に生活できる拠点を作りましょう」
旅を再開したオスカーとティナーシャは、外部者の呪具を探して第三の新たな大陸にわたることに成功した。情報のまったくない謎の大陸を探索する二人。だが、滅びた集落ばかりが残っており、なかなか手がかりは掴めない。そこにナフェアと名乗る不思議な少女が現れ――。
神話の時代に分かたれ、まったく異なる歴史をたどった五つの大陸。その新たなる二つの大陸を舞台に、呪具探索と破壊の旅の旅が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
旅を再開した外部者の呪具を探して第三の新たな大陸にわたることに成功したオスカーとティナーシャ。情報の全くない謎の大陸を二人が探索する新章第4弾。滅びた集落ばかりが残る中で現れた不思議な少女ナフェアとの交流とその顛末。その後渡った科学文明が発達する大陸での日々と、被検体扱いされる魔法士への迫害。大陸分割神話で各兄弟神の思想が色濃く反映された大陸を舞台に、永き時を生きるものならではの発想だったり、環境へのそれぞれの適応具合を興味深く読んでいましたが、全てが終わった時に2人はどうなるのかつい考えてしまいました。2024/04/16
bluets8
8
呪具を探索する逸脱者夫婦の物語はまた別の大陸へ。虚無大陸は無人島が舞台のAVG風。二人の能力あってこそだが、普通に楽しそう。檻中大陸は70~80年代アメリカ風。古ぼけた青いバンでバカ話しながら長閑な田舎町をドライブ…いいね。世界情勢と選んだ職の所為で平和とは程遠いけど。そして呪具の探索が順調だったばかりに、見えてきてしまった旅の終わり。オスカーでもこんなになるんだな、と。弱ったオスカーの姿に、愛の深さと逸脱者の生の過酷さが感じられて胸が締め付けられる。特に今回は二人でいる穏やかな時間が多かったので余計に。2024/04/24
kitten
7
図書館本。アンメモ続編の4巻。なんか、オスカーとティナーシャの二人が全くの異世界で無双するような話。設定がうまいよねぇ。続編になってからは、どちらかが時々死ぬという緊張感があって、そこが人の心がないと言われるゆえんだったけれども、4巻では、最後まで二人一緒だったのがよかったな。それでも最後はアレだけど。評価、星32025/03/05
色素薄い系
6
面白かったです。新たな大陸と異なる文化に驚きつつも片方は滅んだ理由、片方は魔法技術の代わりに発展した機械文化があるのに結局…という内容でした。前半はあの呪具をあの大陸に配置した事に悪意が若干見える気もするなぁと思ったり、魔法に頼らず発展した大陸なのに未知の力を求めて結局魔力をどうにかこうにか使おうとしていたり人間は結局同じ所を巡ってるな、と。そして破壊しなかった呪具についてティナーシャが残した言葉の意味とは?気になる要素を含んで次回へ。広がった世界の大陸地図見てみたいんだよねと思いつつ。2024/06/04
ARI
6
蛇って美味しいんですか!? 思わずそう言いたくなるくらい蛇を前に嬉々としてたティナーシャがいた今回は実質飯テロ作品と言ってもいいのかもしれない(違う)。 とはいえ、比較的平和だったのは間違いない。序盤は無人の大陸の探索でほのぼの〜してましたし。中盤、また別の大陸に行ってからも機械文明の中に馴染む夫婦の様子にほほえま〜でしたし。ただやはり呪具が国や大陸単位に関わっていると終盤はどうしてもシリアスが……。いつでも壊せる呪具は壊さないでおく、そんな選択をしなければならないことが、二人の終わりを感じさせて辛い2024/04/17
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