宝島社文庫<br> 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤

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宝島社文庫
大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤

  • 著者名:山本巧次【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 宝島社(2019/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784800255150

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内容説明

江戸と現代で二重生活を営む元OLの関口優佳=おゆうは、小間物問屋の主人から、息子が実の子かどうか調べてほしいと相談を受ける。出生に関して、産婆のおこうから強請りまがいの手紙が届いたのだという。一方、同心の伝三郎も、さる大名の御落胤について調べる中で、おこうの行方を追っていた。だが、やがておこうの死体が発見され――。ふたつの時代を行き来しながら御落胤騒動の真相に迫る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

150
シリーズ二作目。息子は実の子なのか、ある脅迫状の真偽を調べてほしいと小間物問屋から依頼を受けたおゆう。その息子がさる大名の御落胤ではないかという疑惑が、将軍家の婿養子騒動から殺人事件へと発展していく。DNA鑑定に指紋採取、確定している歴史上の事実、おゆうには見えている結果ながら、江戸の人間にどう納得のプレゼンを仕掛け解決に導けるかがこのシリーズの醍醐味。おゆうの行動で現代が変化しない、即ちおゆうの江戸での存在が歴史上必然であるという、このタイムパラドックスの設定には夢と浪漫を感じ、今後の展開が実に楽しみ。2018/05/20

シナモン

117
シリーズ2作目。江戸と東京を行ったり来たりしながら事件解決に挑むおゆう。今回も面白かった。科学捜査で真相は分かっててても、江戸の人たちにどうやって気づかせるか。四苦八苦するおゆうに笑った。おゆうは未来人と確信を持った伝三郎。二人のこれからの展開も楽しみ。2022/02/21

とん大西

113
時空を超えたおゆうの科学捜査、相変わらずテンポがよくて座りがいい。大津屋の令息・清太郎の出生疑惑、鍵を握る産婆おこうの行方、継嗣問題が発端となった小藩の派閥争い。幕閣まで絡む一連の騒動に翻弄され奔走するおゆうと伝五郎のバディ。謎が謎を呼び、混乱が混乱を招く。一見、事件とは無関係のようで確かに繋がってくる事実と真相。「ここんところにアンタの指紋がバッチリついてるのはどういうわけだい」-DNA検査や指紋採取で核心に近づいても威勢のいい啖呵がきれない江戸の御世。答えはあるが方程式がない。さあ、どうする、おゆう。2020/07/06

dr2006

96
現代と江戸二つの時代を往来し、江戸で起きる難事件を解決していく八丁堀おゆうの第二弾。第二弾も一話読み切りで話の軸が確りミステリーしてる所が好きだ。おゆうこと関口優佳は江戸で起きた事件の証拠を現代へ持ち帰り、DNA等現代科学で裏付けが出来るが、その技術がまだ無い江戸時代ではそのまま披露出来ない。そんな歯がゆさを抱えながらも、同心伝三郎やその仲間たちと犯人を追いつめていく過程が面白い!タイムトラベルをしている優佳の江戸時代での働きが、現代へどんな影響を及ぼすのか。特に伝三郎との恋愛💛が人類の未来に・・(笑)2019/08/26

aquamarine

88
シリーズ2作目。小間物問屋の主人から息子の取り違えの可能性の調査を依頼されたおゆう。取り違えられた相手はさる御大名の御落胤?現代と行き来できる彼女にはDNA鑑定をすれば事実は一目瞭然。しかしそれを江戸時代の彼らにどう納得してもらえばいいのか、おゆうが頑張る様を楽しく読ませてもらいました。今作では前作で好みでなかったおゆうの女の部分が抑えめで、なかなか縮まらない伝三郎とおゆうの間も微笑ましいです。また、宇田川氏が本当にいいキャラで大好きです。無理難題の起こった真相にはびっくりしました。続きも楽しみです。2018/10/29

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