内容説明
多くの武将が対立し、覇を競っていた戦国時代。駿河の今川、甲斐の武田、相模の北条は和平協定を結び、それぞれの娘たちを政略結婚させることで、同盟をより強固なものとすることになった。今川の春姫は武田に、武田の梅姫は北条に、北条の安姫は今川に嫁ぎ、それぞれ夫と仲睦まじく暮らす。しかし、今川義元が桶狭間で討たれたことで、同盟に綻びが生じて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
男性優位な戦国時代で、女性だって女性しかできないことを武器に懸命に生きていた…乏しい資料をもとに、もちろん想像力も駆使して紹介されている戦国のお姫様たち。娘が夢中になって読んでいます。女性が女性の立場で描いた戦国の本が子供向けに存在しているって、すごいなあ!今回を読み終わって娘さん「中学生で結婚出産か…」…ま、そこ来るよね、確かに。2022/06/02
HNYYS
5
図書館本。三国同盟のために政略結婚されされた姫たちが、「郷に入っては郷に従う」ではないけれど、嫁いだ国で信念をもって生きた姿が描かれていて歴史の面白さを味わいました。2020/02/11
海未月
3
この時代はほぼ政略結婚。そして子孫繁栄。 生きる為あらゆる友好関係を築く為とは言え女性をなんと 思ってるのだろうか? 作中の姫は13歳で 初産していて。なんとも言えない気持ちになる。 自分はこの時代に生まれなくて良かったって 心から思う。2020/04/02
ひじり☆
3
まさに政略結婚だけど、仲睦まじく過ごせた時があったならば幸せ…たとえ長続きしなくても…。イヤ、やっぱり子どもと無理やり別れさせられるとか、絶対嫌だな…。武田信玄公が結構嫌なヤツに描かれている。まぁ自国を守る上での戦略なのだろうけど…一番大事な家族を幸せに出来ないのは、いかがなものか。2020/01/21
蝮
0
自由がない中でも懸命に生きる姫たち。2023/09/12