龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(6)

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龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(6)

  • 著者名:川原正敏【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 講談社(2018/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063926071

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内容説明

項梁軍の客将となった劉邦。だが・・その立場は弱く、配下の兵の数はあまりに少ない。張良達は劉邦のもとを離れ、勢力を増すための旅に出る。故郷の韓の地に戻り、韓王を擁立。さらに兵を集めるため、秦の城を陥とすと豪語するが・・たった二百の手勢で挑む、軍師の策とは!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

10
まさしく項羽と劉邦の運命が交わりわかれる最初の分岐点。そのとき劉邦と離れていた張良視点で項梁死亡事件をみるとまた違った驚きがあるなあ。この事件の謎、やっぱり項梁の慢心、とみるべきなのか・・・当時の状況を考えると、強大だった秦という国を倒せる、という実感を持ってしまえば気の緩みが出てしまうのもやむなしか。そしてその後の項羽の感情曲線が歪みまくっていて泣けてくる・・・それにしても黄石をヒロインにしたのはこの作品最大のクリーンヒットだな、と改めて核心。「怨まれた以上に黄が好いてあげるよ」なんて言われたら、ねえ。2017/10/21

T.Y.

9
韓を立てての初戦にその鬼謀をもって勝利した張良。だがその最中、項梁が戦死する……。楚の上将軍となった宋義により関中への進軍(囮)を命じられる劉邦。一方、国を貪る宋義を見た項羽は…。項羽と劉邦という2人の英傑にとって転機となる巻。項羽の中で何が変わったのかは未だ不明瞭だが、この内の見えなさの表現が作者らしいと言うべきか。ただ油断しての最期を晒した項梁と、その時に慧眼を見せたかと思えば私欲に走って終わる宋義についてはあとがきにも困惑が表明されており、人物像に独自解釈は与えられずに資料を辿って終わった感も。2017/11/09

getsuki

9
連勝に気を良くし、慢心の果てに敗死した項梁。咆哮を上げて嘆く項羽と驚きのあまりに腰を抜かす劉邦。ふたりの性格がよく分かるシーン。宋義の末路もそうであるように、一度権力を握ってしまうと執着するあまり冷静に周りが見えなくなって破滅する。この栄枯盛衰が歴史の面白さなんだよね。 作者あとがきでの范増はなぜ項梁の元に居なかったのか?の話にこの項羽ならそうだなぁと納得しきり。2017/10/23

capeta

7
項梁に続き宋義も堕ちる。ついに項羽の時代。でも次の鉅鹿で一悶着あるのか。張良も自由に動いて自陣を拡大中。次巻も楽しみ。2018/09/03

新天地

6
敵に打ち勝ち多くの成功を収め、地位や名誉や権力を築くと人は慢心する。そして成功体験にこだわり大敗、あるいは失脚し、誰かに取って変わられる。これぞまさに歴史が繰り返してきたことと痛烈に感じる第6巻。それにしても項羽のタガがまた一つ外れたというか…どんどん危うい奴になっていく。物語の人物として観るのは良いけど、実際にいたらそれこそ汗が噴き出て止まらないような威圧感にやられてしまうだろうな。2017/10/20

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