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内容説明
宋義を斬り捨て、楚軍を掌握した項羽。目指す先は鉅鹿の地--。二十万以上の秦軍が鉅鹿城を囲み、反秦勢力を壊滅せんと目論む。対する項羽は、七万足らずの兵を率い進む。命を賭した戦いの行方は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
getsuki
11
項羽という人間の持つ恐ろしさを目の当たりにした巻。退路を断たせ、ただひたすらに前に進む兵士達……これは一種の狂気だ。狂気に巻き込まれない冷静さを持つ范増と韓信、そして己の策のために利用する張良。いやはや軍師というものはこうあるべきものなのか。結果として反秦軍を掌握した項羽はどこまで強くなるのかね。そろそろ劉邦も出てこないと、忘れちゃうから(笑)2018/01/18
T.Y.
9
楚の全軍を掌握した項羽は、7万の軍で鋸鹿を囲む秦軍20万に挑む。范増をして敵の穴が見えないという無謀な戦いに、項羽の存在と兵を巻き込む狂気をもって挑む…原作がそうだから仕方ないが、戦術もへったくれもない展開なので軍師ものとしては難しい所ではある。ただ史実の影でしか活躍できない窮奇の魅せ場が最大の山場に来て、そこは流石の迫力と言うべきか。そして「助けられた恨み」が今後の項羽と劉邦の対立に反映されてきそうなのも上手く、楽しみではある。次からようやく張良の物語本番だろうか。韓信の活躍もこれからだろうし。2018/02/10
maito/まいと
8
ほぼこの巻は項羽が主役!というか項羽という存在の狂気が、ページを経るごとにどんどん濃くなってきて、まさしく理屈じゃないエネルギーが(汗)そして「修羅の門」から読んできた読者からすると物足りなかった要素・バトルシーンが満載で、ようやく川原ワールドらしさが(嬉)さらに主役を立てて、主人公が介入することで事態(歴史)を動かす「修羅の刻」構成まで入ってきた!この巻がなんだか懐かしさを感じていたのはそのせいだった。張良一味って、よくよく考えたら表に出るポジションじゃないから、こういう形が一番輝くんだよなあ。2018/01/17
新天地
7
毎回毎回項羽がとんでもなくヤバい奴だと思っていたけど今回ばかりはそのヤバさも限界突破。これ以上の狂気はなかなかないだろう。項羽一人だけならまだしも全軍あの様子だとは。同じ川原正敏先生の『海皇紀』では「戦は補給でするもの」という意見が出ていたが、それを滅茶苦茶にひっくり返す狂!圧倒的狂!!一体戦とは何で行うものなのか。あと国士無双さんの言うことが完全に負け惜しみに聞こえてなんだかかわいらしい。2018/01/26
北白川にゃんこ
5
項羽が勝ったァ!2023/01/07