角川文庫<br> キマイラ19 明王変

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角川文庫
キマイラ19 明王変

  • ISBN:9784041062555

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内容説明

悩める九十九三蔵の前に姿を現わした真壁雲斎。大鳳吼と久鬼麗一のキマイラ化を抑えるべく奔走していた雲斎は、亜室健之から聞いたキマイラの歴史を九十九に語り始める。その内容は恐るべきものだった。一方、フリードリッヒ・ボック一味に拉致された織部深雪を助けるべく立ち上がった菊地良二は、戦いの末敗れ、捕らえられた船の一室でボックの仲間と思われる久鬼にそっくりな謎の少年と対峙する。キマイラの秘密に迫る19巻!

※本書は二〇一五年十一月に朝日新聞出版より刊行された作品を文庫化したものが底本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

59
実にたいへん久々に主人公・大鳳吼が冒頭から登場して、物語も“今”が動き始めるかと思いきや、中盤から話は紀元前に飛び、過去作中で何度も触れられていた赤須子にまつわる物語が語られる。『よくできました』。本筋がなかなか進まないところはもはやご愛敬ではあるが、古代中国からゴータマ・シッダールタの修業時代にまで及ぶ物語もまた読み応えがあって、単なる回り道ではないあたりがさすがである。あとがきではいよいよ著者自身が物語の完結にも言及しているが、くれぐれも某「尻すぼみ戦記」の轍を踏まないことを祈るばかりです(笑)2018/04/14

なつみかん

5
冒頭、大鳳くんが言う〝わずか一年〜〟そして続けて〝二十年、三十年も昔の〜〟そう、確かに、読んでる僕たちには30年もの時が経っている・・・(>_<)・・・完結を待つ!2018/04/20

ごましお

3
キマイラの正体に迫る巻、と思いきや…赤須子とか老子とか仏陀とか出てきて更に複雑なことに… あと数巻で完結するみたいですが、どうなることやら…そのうち実は空海もキマイラだったとかありえ……ないか。2018/04/01

Hagieen

1
小田原に戻った雲斎は全てを雪蓮の一族に任せ手を引けと九十九を諭す。深雪と菊地は拉致され、ルシフェル教団の謎の少年グリフォンと邂逅。老子と赤須子の過去話とブッタまで取り込んで、大風呂敷半端ない獏ワールド。収拾はつくのか。2021/08/14

黒蜜

1
つまらなかったです。ま、キマイラなのでハードルは高いのですが…、。本筋が進まないのが一番の理由。赤須子の話なんて外伝で良くね?九十九の逡巡、大鳳の感慨、菊地の復活、グリフィンの登場と前半は面白そうなのに、ぜーんぶ肩すかし!赤須子のエピソードやシッダールタとの絡みとか、中途半端!もう本当に完結させる気あるの?と言うか、完結させる能力があるのか?と思っちゃうよ。広げた風呂敷の大きさにびびってんじゃねーの。2018/05/20

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