内容説明
橘瑞超の『辺境覚書』にはキマイラの腕を日本に持ち帰るまでの、驚愕の出来事が記されていた。あまりにも底の深い話に圧倒される吐月や九十九たち。しかし玄造の屋敷に忍びこんだ何者かの急襲を受け……!?
※本書は二〇〇二年九月に朝日ソノラマより刊行され、二〇〇九年五月に朝日新聞出版より刊行された作品を、分冊のうえ文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
51
角川版キマイラ16巻。一章だけ場面が現代に戻るけれど、まだ大半は中国西域編。物語が進んでいるのかいないかといえば、場面や場所が動きはするもののどの部分でも何かしらの答えが出ない段階で終わってしまっているので文庫版のなかでも屈指の“進まない感”満載ですよ(笑)。そもそも曹元深に同行する少年がキマイラであることは読者には明らかなのに、物語の語り手である吉川にとっては未知であるところ実にじれったくも、ある種面白い手法ではありますね。『よくできました』2016/01/17
木村 武史
15
回想録からやっと抜け出した〜と思ったのもつかの間、すぐに戻される。しかも、ボックとは違う西洋人らしき勢力が登場。(ロシア人?)いつまでこの状態が続くのかと思ったら急展開。キマイラの謎に迫るかというところで、続く。長い。あと、今回は典善がカッコ良かった。2024/03/08
onisjim
4
ほんのひと時だけ物語の今にもどり、それでもまだ過去のできごと語りが続く。それでいいのだ。われわれは物語になすすべもなく流されるだけでいいのだ。2015/12/31
爺
3
過去の過去話の説明回。鳳少年や九鬼くんはどこへ行ってしまったのでしょう……(汗)2016/02/15
黒蜜
2
面白かったです。引き続きの過去編。結局キマイラについてはよくわからないまま。玄造の昔語りも新たな敵、というかボックの属する組織なのかキマイラの秘密を狙う欧米人の組織が出てきた、風呂敷が広がったという感じですが…。そんなことより、ソノラマ文庫版のあとがきで、「次巻からはハードカバーが先行する。出版界ではこれが普通である」というようなことを言っていたのが腹が立つ。1巻のあとがきで、「ソノラマ文庫」でやるということにあれだけ誇りをもっていたのに。おそらくは大人の事情なんだろうが…。作者の堕落が残念でならない。2016/01/12




