内容説明
キマイラに立ち向かう久鬼麗一。惑い、町を彷徨する大鳳。一方、二人の師、雲斎はキマイラの謎を知る手がかり、鬼骨に辿り着くべく凄絶な禅定に入る。己のすべてを賭けた雲斎がそこで目にしたものは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
33
角川文庫版5巻。『よくできました』ソノラマ当時から読んで来てかれこれ30年かかってようやく気がついた事実…大鳳はあくまで物語の軸であって主人公は九十九だわこれ(笑)。ともかく大鳳の自由人たちとの危うい暮らし、雲斎の鬼骨への挑戦、九十九の告白などありつつ、やはりこの巻の見せ場は宇名月典善と菊池の人外師弟の出会いだねぇ。今回の新登場は陰陽師・埴輪道灌。ジュブナイル小説なのに年寄り率高いよね、まぁバケモンな年寄りばっかりだけど(笑)2014/07/19
木村 武史
16
再読。シリーズ5作目。キマイラの出現を抑えるため、九十九達のもとから去っていった大鳳が、ホームレスとして身を潜める話がメイン。雲斎が鬼骨の影を見、菊地と典善と出会い、九十九が深雪に思いを告げる。少しづつ話が動いてきた。2020/11/23
MarsAttacks!
9
5作目ですが今作も遅々として物語は進行しません。その中でも新しい人物の登場や、最凶と思われる組み合わせが出現、そして鬼骨はめっちゃやばいということ。物語はさらに膨らみと危険な臭いを醸し出し次巻へと続きます。次もあまり進展がないことを覚悟します。2017/07/30
なつみかん
5
10代の頃より何度読んでるんだろう?今回は、九十九の青春・恋の話をメインに置いて読んでみた。九十九の「俺が守る」格好いいなぁ〜!2014/04/27
ぎん
4
何やら陰謀めいたものも見えてきて、これから物語が大きく動きそうな予感。これまでのところ大鳳よりも九十九の方が主人公らしく描写されてて感情移入しやすいな。2014/07/24