講談社学術文庫<br> 天皇の歴史3 天皇と摂政・関白

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講談社学術文庫
天皇の歴史3 天皇と摂政・関白

  • 著者名:佐々木恵介【著】
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  • 講談社(2018/02発売)
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  • ISBN:9784062924832

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内容説明

9世紀後半、幼帝清和天皇の外祖父・藤原良房が摂政になり、息子・基経が関白の地位を得て、その後200年におよぶ摂関政治の時代が始まった。醍醐・村上天皇の「延喜・天暦の治」と将門・純友の乱、そして道長の栄華。藤原氏が王権をめぐる姻戚関係を支配するなかで、天皇のみがなしえたこととは何か。「摂関家による政治の私物化」という従来の捉え方を超えて、天皇が「生身の権力者」から「制度」へと変貌していく時代を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

14
天皇の権力システムが完成していく過程が主に描かれる。 それは、天皇が誰であっても、国家の運営に問題はないってことでもあり、幼帝の即位を招く。 たくさん人名が出てくるので、記憶容量を超えてしまう。 天皇の後見人的立場をめぐるゲームとその崩壊。 2025/06/26

chang_ume

5
冷泉系と円融系の皇統迭立によって外戚関係の安定的構築が可能となった経緯をまず。その後、後一条の段階で迭立解消となったことが結果的に外戚関係の不安定化、後の院政を招くとの指摘は歴史の皮肉を感じるところです。また「太政官政治」の体制下、機関説的に天皇の制度化が進展するなか、「天皇のみがなしえたこと」として神器の保持と継承を抽出する議論は敗戦時の昭和天皇の行動と合わせて興味深い。天皇とは身体なのか記号なのか。2018/02/19

キョートマン

4
耳慣れない儀式名などが怒涛のように出てくるのでなかなか難しかった。日本は昔から形式にこだわってたんだなーと半ば呆れた。2020/05/30

おりひら

2
平安期の天皇と貴族の関係。貴族でも特に摂政と関白との関係。そして、その関係が「天皇」の扱いとあり方が変質していくのだと。「天皇」と言う存在が朝廷の政治を動かすためには必要な存在だが、神聖性がどんどん薄れていくようだ。今の「天皇」に持つイメージと相当異なる。これについても言及していて、それは、そうなのだろうと思った。それにしても「摂関」と言う地位を確保するため「娘がほしい」と言う理屈も理解できるが笑える。それにしても血縁関係がメンドクサイ系図になっている・・・。2023/01/29

Eiji Nanba

1
今回は摂関政治の時代から院政の初期まで。摂関期の人間模様も興味深かったが、院政の始まりの時期もまた面白い。院政は上皇が権力をふるうため、ではなく、天皇の正統性を守るためだったとは!今回も読み応えありでした。2019/08/07

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