内容説明
市井に暮らす公家侍・飛鳥業平は、水戸斉昭の招きによって江戸にくだってきた京の貴族・中納言。旗本御家人どころか、そんじょそこらの大名では相手にもならない、まこと高貴な身分のお公家さまである。だがこの業平、典雅な風貌とは裏腹に、謎や事件が大好きという、いささか変わった人物。同心・和藤田三次郎や岡っ引きの寅吉とともに、巻き起こる難事件を次々と解き明かしていく。ある日、業平は宿敵・守屋貞斎の招待で、深川界隈に建てられた塔におもむく。ところが、そこで待ち受けていたのは、不可解な密室殺人であった……。中納言の名推理と剣さばき。好評の第六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
12
【図書館】シリーズも、もう6弾! 相変わらず業平は「大日本史」の編纂に余念がない、一方、百人一首の「千早ふる」になぞられた殺人が起こる。 洒落が効き過ぎて犯人がバレル、何後も「過ぎたるは及ばざるが如し」だなあ。 寅吉の切ない恋模様を描く「寅吉恋煩い」も好編である。 どんどん面白くなる「公家さま同心」今後はどんな展開を見せるか。 次巻に乞うご期待! 2021/05/22
momi
11
シリーズ第六弾!「飛鳥業平」京から来た風変わりなお公家さん!わがままではっきりものを言う…探索好きで…いつも面白い話しを探してる…興味を持った事件がおきると首を突っ込み解決に導くことを楽しみとする…人呼んで「公家さま同心」ここに登場する人物一人一人のキャラが濃いいのでわかりやすく面白い!第一弾のときより益々面白くなってきた!今回は…「百人一首」のうたのとおりに事件がおきる…そして寅吉が恋をする。寅吉大活躍です。次の第七弾が今月下旬に発売予定!!楽しみです(*^^*) 2013/01/03
M2
3
寅吉贔屓の私は2話目にちょっとムッとしたけどそれでも彼の活躍が多かったので満足。少年と遊ぶ姿にも和みました。シリーズの今後の方向性はどうなんでしょうね…。2012/11/06
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
京からきた公家さまと同心、親分のトリオが織りなす謎解きの第6弾。4話が収めらているが、最初の「千早ふる」は除いて、あとの3話は親分寅吉が大活躍だったな。あたしとしては隠れた主役、まったくいいところのないワトソンこと同心三次郎にもう少し光を当てて欲しいのだが、どんどん影が薄くなっていくのもまた面白いからいいとしよう。2012/11/14
めにい
2
登場人物が少なく、その背景も描かれないことから少々、マンネリ気味か。2012/09/09